映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

美しい妹  マリオン・コティヤール

2012-09-16 22:25:23 | 映画(フランス映画 )
映画「美しい妹」は今やオスカー俳優となったフランスのマリオン・コティヤールの2001年の主演作品だ。

マリオン・コティヤールは、ここ最近でも「ダークナイトライジング」「ミッドナイト・イン・パリ」「コンテイジョン」と配給収入が大きい作品に次々登場する。年齢も30代半ばで女優としては全盛という感じだ。おそらくあと5~7年くらいはアメリカのメジャーで活躍するだろうし、ギャラも10億単位でもらうようになるだろう。

そんな彼女がフランスでは人気女優だけど世界的にはまだ名が知られていなといった時期に撮られた映画だ。アッと驚いたのは彼女の美しい裸体が拝めるということ。年齢は当時25歳だし、多少今の方が気品があるが、女性としては美しい姿を見せる。日本で言えば、早乙女愛や中山麻理がその清純さから脱皮して初めて見せた裸体を見た時と同じような強い印象を与えるバディである。これは男性としては一見の価値がある。

舞台はパリだ。
一卵性双生児で生まれた姉マリーと妹リュシー(マリオン・コティヤール、一人二役)がいる。妹リュシーはメジャースターになることを夢見ている。そのためには自分の身体を武器に売り込むことも厭わない。恋人一筋の姉のマリーは、内向的な性格で化粧もほとんどしない。
ある日妹に歌手としてデビューするチャンスが訪れるが、歌の才能がない彼女は、姉に代役を押しつける。だが、渋々ステージに立った姉がアパートに戻ってみると、妹が玄関前で亡くなっていた。妹の遺体を前に警察から事情聴取を受けた姉は、自分はリュシーであり、死んだのは姉のマリーだと答える。。。

双子が出てくる映画というと、二卵性は多いが、一卵性は少ない。思いつく範囲では岩下志麻主演「古都」が連想される。なり代わりというと横溝正史の映画だろうか。
最初この映画がはじまってすぐは、理解するのが難しく展開がよくわからない。途中でジワリジワリ分かってくる。一卵性の双子姉妹って仲がいい。自分の妹の友人で双子姉妹がいた。子供のころ、片方の女の子が大けがをしたときにもう一人がそれを見てワンワン大泣きしていたのを40年以上前ながら思い出す。普通はそうだ。でもこの映画では片方が死んだにもかかわらず、何も嘆かず自分の正体を反対だと言い張る。このことあるかよ!と一瞬思うが、意外にあるかもしれない。
片方が幸せで片方が薄幸であればなおのことありうる。かなりのレアケースだがその場合にこうなるという映画なのかもしれない。

しかし、映画の展開はB級にしてはちょっとわかりづらい。どちらかというとBGMのように見るのがいいのであろう。映像はマリオン・コティヤールを中心に彼女に絡む黒人と白人の男両方を追う。映される映像はきれいなんだけど、ちょっと合わないかなあ?
ただ男性マリオンファンは男として?必見だ。

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釣りバカ日誌  西田敏行

2012-09-16 07:19:42 | 映画(日本 昭和49~63年)
映画「釣りバカ日誌」第一作目を見た。
シリーズ化となって松竹の看板となる作品だ。

どんなシリーズものでも第一作目がある。寅さんもそうだ。ここのところ冴えない映画ばかり選択しまって空振り続きでブログ更新もままならなかった。見ていなかった映画「釣りバカ日誌」のDVDを手に取った。昭和の最後に近づきつつある東京の街と浜ちゃんをみながら気持ちが和らいだ。

舞台は高松だ。
サラリーマン・浜崎伝助(西田敏行)は鈴木建設の万年平社員だ。釣りキチで仕事よりも釣り優先、マイホームもつくった上、愛妻みち子(石田えり)にその日釣った魚を家に持ってかえり捌いて食べるというのが楽しみという生活を送っていた。
ところが、高松から東京本社へ転勤を命じられた。何で奴が?と上司の所長(名古屋章)はできの悪い社員の栄転に驚く。釣り好きの伝助は品川のマンションに引っ越した。そこは釣り船の船着き場のそばだった。配属先の鈴木建設の営業三課で課長(谷啓)をはじめとしたメンバーに歓迎された。しかし、次第にお気楽で仕事をしない主人公の影響が蔓延し、課長はイライラしだす。
そんな時昼に主人公はデパート屋上の食堂で一人の老人(三国連太郎)と知り合った。元気のない定年後のオジサンと思った主人公はその老人を慰めた。そして自分が好きな釣りを彼にすすめ、一緒に釣りに行く約束をした。品川から釣り船に乗る。主人公に餌を釣り針に通してもらいながら、老人はビギナーズラックで思いもよらず釣れた。その日老人は主人公の家でもてなしを受け、気がつくと泊ってしまった。また釣りに行きたいと老人は教えてもらった電話番号を会社からかける。老人は主人公が勤める鈴木建設の社長だったのだ。自分の会社の社員であることを知るが、すぐには言えない。。。。。

品川から釣り船に乗って、スーさんこと三国連太郎が「こんな東京の風景を海から見たことないよ」というシーンがある。そこで映し出される東京湾から見た東京の風景はまったく違う。映画は昭和63年の上映、映し出されるのが昭和62年の光景だとすると、25年前の風景だ。株式のウォーターフロント相場はまさに63年から平成にかけてだ。まだ期待の世界だったのだ。

今の海辺に立ち並ぶビル群を見れば、こうも変わってしまうのかと思う。しかし、東京の地価が取引上で一番高値を付けたのは昭和62年秋に国土法による土地取引届け出制になる前だ。一番土地が高かった時代の風景と今と比較すると奇妙な感じがする。


この映画を見ると、昭和63年の女の子ってこんなんだったのかな?と思ってしまう。まずはメイク、石原真理子ばりに眉毛を濃くするメイクがはやっていた。出てくる女性がみんなそうなんで驚く。髪型も今と比べると洗練されていないような印象だ。当時人気だった山瀬まみも出てくるがちょっと違和感を覚えてしまう。石田えりは熟女路線系のヌードになる前だ。割と痩せている。中身には強烈なバディが隠されているのであるが、気さくでこんな奥さんだったらいいなあと、見ている人に感じさせる浜ちゃんの奥さんを演じている。明るい。わりといいと思う。

脇を固める名古屋章、谷啓、鈴木ヒロミチ、園田裕久がいい。この連中を見ていると昭和ってよかったなあと思う。もちろん西田敏行はエンジン全開でまだ若いし、三国連太郎の味わいもいい。
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