映画とライフデザイン

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矢沢永吉 闘う63歳~カリスマ・40年目の夏NHK

2012-09-30 08:01:42 | 矢沢永吉
NHKテレビで「矢沢永吉 闘う63歳~カリスマ・40年目の夏」を放送した。


9月1日に一緒にコンサートへ行った友人から「土曜の夜出るよ」と聞き楽しみにしていた。たぶん9月1日のコンサートのシーンもやるだろうと思っていたしね。

NHKからはベテランアナウンサーの有働由美子さんが出てきた。気がつくと彼女も43歳になっていた。別に男性でもいいんだろうけど、女性の方からが多少厳しい質問でも柔らかく受け止める部分があると思う。人選もよかったのではないか。有働由美子さんは、真っ赤な洋服で登場する。これも珍しい。9月1日のコンサートへ行き、よくあるパターンだけど、ヤザワ教信者になったみたいだ。子宮の底からかっこいいと感じるなんてNHKらしからぬセリフも出ていた。

キャロルが結成されてしばらくした時NHKで「キャロル」というドキュメンタリーをやった。かれこれ40年近く前である。当時NHKディレクター龍村 仁が話題になった。番組の内容に上層部からチェックが入り思いどおりの放送でないと反発したのだ。彼はNHKを飛び出してしまう。


それでもなぜかヤザワはNHKとご縁がある。トーク番組にもたくさん出てきた。3年前には紅白まで出てしまった。85年のNHKトーク番組での映像が出てきた。インタビューは今や東京芸大教授になった日比野克彦だ。その対決で、若いヤザワは心の底から「熱い!」というより、まさに世間に対して突っ張っている怖い姿を見せる。あの攻撃的なヤザワと比較すると今は丸くなったんだなあと思った。

映像は9月1日のコンサートのシーン、観客として見ている有働由美子さんの姿を映し出す。有働さんのまわりに座るオヤジたちがいかにもヤザワファンぽいというのが笑えた。それに重ねるようにコンサート4日後に有働由美子さんが横浜市内でインタビューをしている映像が重ね合わせられる。まずは山下公園前の「ホテルニューグランド」、そして本牧のライブハウス「ゴールデンカップ」、最後にコンサートのMCにも出てきた横浜の街を見渡せる野毛山公園だ。


今年は「ラストソング」のCD発表に合わせて、なんとインタビューやラジオ出演をなんと120本もやったという。驚いた。普通であれば、ベテラン歌手になったらここまではやらない。
ヤザワは「これがプロモーションというものなんだ」と言っていた。凄いパワーだ!
この努力には敬服するしかない。
自分ももっと仕事でアクティブに動かねばならないと痛感した。

映像からいくつかピックアップしてみたい。
まずはライブハウス「ゴールデンカップ」の話だ。

キャロルから40年だけど、その前に不遇のバンド時代がある。ライブハウス特有の煙草の匂いが充満する匂いの中で初めて1000円のチップをもらってうれしかったこと。そのチップでジンライムを飲んだけど、単なるシロップ入りだったけどそれでもおいしかったという話だ。実はこの話2009年の107回目武道館でMCで話していたので印象深い。あのときは本物のライムを飲んだときにこれはジンライムじゃないと言い張ったという話をしていた気がする。

広島に7月に行った時の映像が出ていた。故郷である。
ヤザワは「ヤザワになれなかったら、帰ってこれなかった」そう言った。

「やるならとことんやる」「欲がない奴はダメ」「億万長者になりたいとバットを素振りする人間がホームランをうてるんだ」といういかにもヤザワらしい強気のトークが炸裂する一方で
「お酒飲んだらベロベロになってしまう」「かっこ悪い所見せる」というセリフと弱いところを見せる。
有働女史から「何でぶれないの?」と聞かれて「これしかないと進む。自分は不器用だ」
「何で40年間№1でいられるの?」と聞かれて「自分は臆病だからチェックを重ねつつ前に進んでこれた。」


30代くらいまでのヤザワだったらこんなセリフ言っていたであろうか?かっこ悪いところを見せないでいると無理が出るのを身体で覚えられたのだと思う。若い時と違う弱い所を見せる部分がまた魅力的じゃないかなと感じた。コンサートの準備のシーンも映し出していた。ヤザワの準備は単純でない。聴く側にとってどういう曲の長さで構成するのがベストなのか、じっくり準備しているのがよくわかった。

最後に
「今年のコンサートでやりたいことがあるんだ。ただそれってものすごく体力がいることなんだけど」
そう言っていた。何なんだろう??
年末の武道館が楽しみになってきた。
コメント (2)
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