映画とライフデザイン

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フランス映画「めぐりあう日」セリーヌ・サレット&ウニー・ルコント

2017-09-19 21:22:08 | 映画(フランス映画 )
映画「めぐりあう日」は2016年のフランス映画


生みの親を懸命に探すというストーリーは古今東西数多くつくられてきた。「めぐりあう日」「冬の小鳥」で名をあげた韓国系フランス人ウニー・ルコント監督の作品である。「冬の小鳥」は韓国の孤児院から外国人に引き取られる女の子の話であった。今回の主人公エリザは幼くして生みの母親と別れたが、成長して会おうとするが、なかなか会えないという話である。

いわゆる典型的フランス美人セリーヌ・サレットを中心に、最近見たばかりの映画「ダンケルク」の舞台フランスの港町ダンケルクで繰り広げられる話である。専門機関で教えてくれないなら、自力で探してやろうとダンケルクにやってくる。出産した場所その他から目安が立つが、個人の秘密を守るための法律のためになかなかたどりつかいない。しかし、何かの縁か、主人公の理学療法の患者である一人の中年女性が自分と別れた娘ではないかと疑い始めるのだ。

内容がわかっているので、すぐさま患者が実の母親だということはわかる。そこでのミステリー的な要素はない。ここでは精神的に安定せず、若い男と浮気して夜遊び、挙句の果ては妊娠してしまうという主人公のエリザが彷徨う姿を描いていく。

現代ダンケルクの風景はなかなか港町ぽくっていい。特に海岸ぞいを母子二人で自転車で走る海辺のシーンは情緒あふれる。でも普通のフランス映画だな。


パリで夫と8歳になる息子と一緒に住むエリザ(セリーヌ・サレット) は身体の機能回復をサポートする理学療法士をしている。 産みの親を知らずに育ったエリザは養父母の了解のもと、実母の調査を専門機関に依頼しているが、 匿名で出産した女性を守る法律に阻まれ、実母にたどりつくことができない。

6か月後、ついにエリザは自ら調査をするために、自分の出生地である港街ダンケルクに、
息子ノエ(エリエス・アギス)と共に引っ越して来る。 一方、ノエが転校した学校で給食の世話や清掃の仕事に従事する中年女性アネット(アンヌ・ブノワ) は、 母親と同じアパートの別の階で一人暮らしをしている。
ノエは初めての給食時間、容貌のせいでまたもある誤解を受けてしまった。 そんなノエがなぜか気になってしまうアネット。 ある日、背中を痛めたアネットが、学校から聞いてエリザの診療所にやって来る。 「長いまつ毛ときれいな目をしたかわいい息子さんね」とノエを褒めるアネット。 二人は治療を重ねるうちに、互いに親密感を増していく。
エリザはアネットに子供はいるかとたずねるが、即座に返ってきた答えはノーだった。


ある日、ひょんなことからアネットは、エリザに「ノエはあなたの実の子?」と尋ねてみる。 エリザは表情を硬くし、「養子は私の方よ」と切り返す。 次第にアネットの心は乱れ始め、エリザは自分が30年前に産み、放棄した子供ではないかと思いはじめる。 アネットは自分を探している女性の名前を知るために、匿名解除を決意する。(作品情報より)

別れた母親は遊び人のアラブ人と結ばれ、心ならず妊娠して出産する。望まれない子供は養女として預けられるので、お互い合う機会はこれまでなかったし、消息すらわからなかった。ここでの主人公エリザも夜のディスコンに繰り出し、若い男を家に連れ込む。それに気づくと、息子はいい気がしない。実際にはシングルではないのだが、母子家庭のように暮らしている。


ここでは姿かたちは違っていても、淫行体質は変わらないとでも言いたいのであろうか?探していた相手は、実際にはすぐそばにいたということ。お互い気が付かない。しかし、あることがきっかけで急速に接近する。うーんとりあえずはハッピーエンドかな。監督はこういう経験を韓国でしたのかしら??

冬の小鳥
韓国の孤児院舞台のウニールコント監督のデビュー作
コメント
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