映画とライフデザイン

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映画「ジョジョ・ラビット」

2020-06-21 08:38:39 | 映画(洋画:2019年以降主演男性)
映画「ジョジョ・ラビット」は今年公開のアメリカ映画

第2次大戦末期のナチスドイツを描いた作品は最近多い。この種の類にはネクラな作品が多い中で思ったよりも面白い。巧みにコメディに仕立てたと言ってもいいだろう。アカデミー賞脚色賞を受賞している訳で原作があるはずである。

青年になりきれない子どもの目を通して、語っていく。ナチスを崇拝する子どもの前に年上の若きユダヤ人少女が現れる。周囲があれだけ軽蔑し、排除しているユダヤ人の女の子が目の前に現れ、気がつくと異類への好奇心と幼き恋心に揺れる少年心理が素直に示されている。


出演者の中でいちばんメジャーといえば、スカーレットヨハンソンであろう。他にもスリービルボードの巡査役からのっているサムロックウェルがいるが、ここでは主演の少年の愛くるしさがいい感じだ。

第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス) は、 母親ロージー(スカーレット・ヨハンソン)と2人暮らし。 ジョジョの父親 は2年間音信不通である。ナチスの党員たちは脱走したと決めつけていた。 空想上の友達であるアドルフ・ヒトラー (タイカ・ワイティティ) の助けを借りて、青少年集団ヒトラーユーゲントの立派な兵士になろうと戦闘訓練の指導を受けていた。


しかし、ジョジョは、訓練でウサギを殺すことができず、 戦いで片目を失ったクレンツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)や、教官のミス・ラーム(レベル・ウィルソン)から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられる。 それでも、空想のアドルフの激励で元気を取り戻したジョジョは、張り切って手榴弾の投てき訓練に飛び込むのだが、失敗して顔に大ケガを負う。

退院して自宅に戻ったジョジョは亡くなった姉のインゲの部屋で隠し扉を発見する。扉を開けるとユダヤ人少女エルサ (トーマシン・マッケンジー) が匿われていた。エルサにユダヤ人の秘密を話をしてくれたら住んでいいと持ち掛ける。そうして、一緒に暮らすようになると、思春期手前のジョジョは次第にエルサに惹かれていくようになる。そんな中、秘密警察のディエルツ大尉が部下を引き連れて、突然、ジョジョの家に家宅捜索で訪れ、ジョジョはうろたえるのであるが。。。


1.ハードデイズナイト ドイツ語版
いきなりオープニングで流れる。ビートルズがドイツのハンブルグにあるライブハウスで下積み生活を送っていたのはあまりにも有名、そこで腕を磨いてチャンスを掴む。この映画はナチスドイツ時代の映像なのにドイツ語でなく、英語が基調、その不自然さがあってかドイツ語の歌でスタートする。

2.ユダヤ人少女が出現してからの展開
映画が始まってから軽い起伏があるものの今ひとつノリがない。単なるいじめられっ子物語じゃないか。子どもにも大人にも気持ちを同化しづらいと思っていた時にユダヤ人少女が登場して急にテンポがよくなる。ユダヤ人のことを教えよ。有名人はだれか?こんなにいるのか?


ほのかな恋、目の前に年上の美女、惹かれないほうがおかしい。エルサには心が通じあった恋人ネイサンがいる。ガキのくせに焼きもちをやくジョジョはネイサンのフリをしてエルサにこういう手紙が来ていると、なんとか心が離れていくように仕組む。姉のふりをする場面、「カサブランカ」のラス前シーンの浪花節的見逃しのシーンがある。いい感じだ。

3.スカーレットヨハンソン
好きな女優である。この映画では色合いの良いファッションでジョジョの母親を演じる。なぜか、イタリア降伏に喜ぶ。子どものことで青少年武闘隊に勇敢に乗り込む一方で、ドイツ敗戦を望むビラを撒いて歩く。実は反ナチスだ。そのビラを見て息子はビックリする。スカーレットヨハンソンは1940年~50年代の女になりきるのがお上手だ。

ハイルシーザーの若手女優役や映画「ヒッチコック」のジャネット・リー役同様に今回のドイツ人女性も巧みにこなした。
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