映画「男と女 人生最良の日々」は2019年公開のフランス映画
今回この映画「男と女 人生最良の日々」の存在を知ったあと、あの殺人的美貌を備えたアヌークエーメが現在こんなにも年をとってしまったという顔を見て、これはやめといたほうがいいかと決断する。しかし、レンタルDVDがあるのを知ると、やっぱり怖いもの見たさに思わず見てしまう。
年老いてしまったので2人をめぐる映像はさすがにキレイとは言えない。でも、1966年「男と女」の感動を思いだしながら見ていると、何か自分にも通じるところがあるのに気づく。
結婚できなかった女の子でいつまで経っても心に残る女性っているものだ。本当に年老いてしまった ジャン=ルイ・トランティニャンの姿に、人生の最終場面に差し掛かった時にむかし愛情を寄せた人と会える喜びが感じられる。
設定としては、アンヌを忘れられないジャンルイの息子が彼女を探し出し、ジャンのいる施設を教えてアンヌに声をかけてもらうという設定である。1966年の「男と女」を知っている人はジャンの息子とアンヌの娘を含めて4人で落ち合っているのは知っている。その海辺の懐かしい映像は何度もこの映画で流れる。正月に見た寅さん映画を連想する部分もあるが、80代半ばをすぎこの撮影に臨む2人は実際に今でも生きている。これにはおそれいったという感じである。
ある海辺の施設で余生を送っている男ジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)、かつてはレーシング・ドライバーとして、一世を風靡する注目を集める存在だった。ところが、いまでは徐々に過去の記憶を失い始め、状況は悪化するばかり。そんな父親の姿を心配したジャン・ルイの息子アントワーヌ(アントワーヌ・シレ)は、あることを決意する。それは、ジャン・ルイが長年追い求め、愛し続けてきた女性アンヌを探すことだった。ある日、アンヌの居場所を突き止めたアントワーヌは、アンヌが経営するお店を訪れる。そこにはアンヌの娘と孫娘がいた。ジャン・ルイの近況を説明すると、「もう一度、父と会って欲しい」と申し出る。
後日、アンヌはジャン・ルイのいる施設を訪れ、久しぶりの再会を果たす2人。しかし、相手がアンヌだと気が付かないジャン・ルイは、アンヌへの思いを話し始めるのだった。そこでいかに自分が愛されていたかを知ったアンヌは、ジャン・ルイを連れて思い出の地であるノルマンディーへと車を走らせる。
(作品情報 より引用)
⒈カーレーサーも今は?
女性は必見なんて1966年の「男と女」を評する人もいる。でも、レースシーンが思いがけずにも多く、女性にはつまらないんじゃないかと想像する。郊外にある子どもたちが通う寄宿舎の最寄り駅で別れた後に、猛スピードで飛ばしてパリの駅で落ち合うなんて女性には感激と思しきシーンもある。でも、この映画がいいという人は自分が長く生きた中では男性の方が多い。
今回はシトロエンCV2という小さな車をアヌークエーメが運転して助手席にジャンルイが座る。ジャンルイは根っからの女好きぶりを発揮して、看護婦に何度も寝ないかといったり、アヌークエーメにもこの施設から一緒に脱出しようという。お茶目といえばお茶目だが、死ぬ前のあがきといった感じだ。
そんなこの映画になぜかイタリアの美人女優モニカ・ベルッチが登場する。相変わらずきれいだけど、何で出てくるのか?これがよくわからない。
⒉パリを疾走するシーン
これには驚いた。まったく先入感なしで見ているだけになおさらである。映画のラストに向かって回想シーンと合わせて登場する。夜明けのパリの街をスピード出して走っているな、凱旋門の周囲を廻っているなという感じで見ていると、そのままレース並みの超高速でシャンゼリゼ通りを走り、コンコルド広場に向かう。何だこれは!!と映像を追う。
もしかして、信号無視じゃないと気付く。スゲエ!と興奮する。パリ高速観光案内といった感じだ。細い道もぶっ飛ばす。いつ交通事故が起きてもおかしくない。これって1976年クロードルルーシュ制作の短編映画ランデヴーが挿入されている。これを知っただけでも価値があった。コンプライアンス社会とはまったく相容れない世界だ。
さすがにもう次作はないだろう。クロードルルーシュもいい年だ。自分の正体を示さずにアヌークエーメ演じるアンヌが旧友ジャンルイの前に現れ、かわす会話の質は高い。いつの日か自分にもこういう時が訪れるのであろうか?
今回この映画「男と女 人生最良の日々」の存在を知ったあと、あの殺人的美貌を備えたアヌークエーメが現在こんなにも年をとってしまったという顔を見て、これはやめといたほうがいいかと決断する。しかし、レンタルDVDがあるのを知ると、やっぱり怖いもの見たさに思わず見てしまう。
年老いてしまったので2人をめぐる映像はさすがにキレイとは言えない。でも、1966年「男と女」の感動を思いだしながら見ていると、何か自分にも通じるところがあるのに気づく。
結婚できなかった女の子でいつまで経っても心に残る女性っているものだ。本当に年老いてしまった ジャン=ルイ・トランティニャンの姿に、人生の最終場面に差し掛かった時にむかし愛情を寄せた人と会える喜びが感じられる。
設定としては、アンヌを忘れられないジャンルイの息子が彼女を探し出し、ジャンのいる施設を教えてアンヌに声をかけてもらうという設定である。1966年の「男と女」を知っている人はジャンの息子とアンヌの娘を含めて4人で落ち合っているのは知っている。その海辺の懐かしい映像は何度もこの映画で流れる。正月に見た寅さん映画を連想する部分もあるが、80代半ばをすぎこの撮影に臨む2人は実際に今でも生きている。これにはおそれいったという感じである。
ある海辺の施設で余生を送っている男ジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)、かつてはレーシング・ドライバーとして、一世を風靡する注目を集める存在だった。ところが、いまでは徐々に過去の記憶を失い始め、状況は悪化するばかり。そんな父親の姿を心配したジャン・ルイの息子アントワーヌ(アントワーヌ・シレ)は、あることを決意する。それは、ジャン・ルイが長年追い求め、愛し続けてきた女性アンヌを探すことだった。ある日、アンヌの居場所を突き止めたアントワーヌは、アンヌが経営するお店を訪れる。そこにはアンヌの娘と孫娘がいた。ジャン・ルイの近況を説明すると、「もう一度、父と会って欲しい」と申し出る。
後日、アンヌはジャン・ルイのいる施設を訪れ、久しぶりの再会を果たす2人。しかし、相手がアンヌだと気が付かないジャン・ルイは、アンヌへの思いを話し始めるのだった。そこでいかに自分が愛されていたかを知ったアンヌは、ジャン・ルイを連れて思い出の地であるノルマンディーへと車を走らせる。
(作品情報 より引用)
⒈カーレーサーも今は?
女性は必見なんて1966年の「男と女」を評する人もいる。でも、レースシーンが思いがけずにも多く、女性にはつまらないんじゃないかと想像する。郊外にある子どもたちが通う寄宿舎の最寄り駅で別れた後に、猛スピードで飛ばしてパリの駅で落ち合うなんて女性には感激と思しきシーンもある。でも、この映画がいいという人は自分が長く生きた中では男性の方が多い。
今回はシトロエンCV2という小さな車をアヌークエーメが運転して助手席にジャンルイが座る。ジャンルイは根っからの女好きぶりを発揮して、看護婦に何度も寝ないかといったり、アヌークエーメにもこの施設から一緒に脱出しようという。お茶目といえばお茶目だが、死ぬ前のあがきといった感じだ。
そんなこの映画になぜかイタリアの美人女優モニカ・ベルッチが登場する。相変わらずきれいだけど、何で出てくるのか?これがよくわからない。
⒉パリを疾走するシーン
これには驚いた。まったく先入感なしで見ているだけになおさらである。映画のラストに向かって回想シーンと合わせて登場する。夜明けのパリの街をスピード出して走っているな、凱旋門の周囲を廻っているなという感じで見ていると、そのままレース並みの超高速でシャンゼリゼ通りを走り、コンコルド広場に向かう。何だこれは!!と映像を追う。
もしかして、信号無視じゃないと気付く。スゲエ!と興奮する。パリ高速観光案内といった感じだ。細い道もぶっ飛ばす。いつ交通事故が起きてもおかしくない。これって1976年クロードルルーシュ制作の短編映画ランデヴーが挿入されている。これを知っただけでも価値があった。コンプライアンス社会とはまったく相容れない世界だ。
さすがにもう次作はないだろう。クロードルルーシュもいい年だ。自分の正体を示さずにアヌークエーメ演じるアンヌが旧友ジャンルイの前に現れ、かわす会話の質は高い。いつの日か自分にもこういう時が訪れるのであろうか?