映画「ケイコ 目を澄まして」を映画館で観てきました。
映画「ケイコ 目を澄ませて」は最近活躍が目立つ岸井ゆきのが聴覚に障がいのあるボクサーを演じる三宅唱監督の作品である。実際に耳の聴こえない女性ボクサーだった小笠原恵子の「負けないで」という本が基調になっている。ボクシング映画独特の高揚感を期待して映画館に向かう。今や名脇役役者となった三浦友和がボクシングジムの会長を演じて脇を固める。
荒川拳闘会は会長(三浦友和)が親の代から引き継いでいる歴史あるボクシングジムだ。所属する女子ボクサー小河ケイコ(岸井ゆきの)は生まれつき耳が聴こえない。ゴングの音もセコンドの指示も聞こえない。それにもかかわらず、練習に励みプロデビューする。しかし、持病を抱えた会長はジムを閉鎖するタイミングを見計らっていた。
女性ボクサーを主人公にした映画には名作が多い。ヒラリースワンクの「ミリオンダラーベイビー」と安藤サクラの「百年の恋」は自分にとって双璧だ。それと比べるとかわいそうかもしれない。時間的にも簡潔にストーリーをまとめている印象を持つが、2つの映画にあった一時的な高揚感が今ひとつなかった。クリントイーストウッドのトレイナーについてヒラリースワンクが勝ち上がっていくシーンや、安藤サクラが怠惰な生活でダブついていた体型をびっくりするほどシェイプアップしたシーンには思わずドッキリしたものだ。
岸井ゆきのが放つパンチがあまりに貧弱で、正直これでボクシングの試合をしのげるのかと思ってしまう。勝ったという試合も試合の全貌は示さない。リアル感に乏しい。ただ、ボクシングを別にすると、岸井ゆきのは役柄に没頭していて良かった。ちょっとひねくれている性格を巧みに演じている。会長はケイコにはやさしく接して、お互いに信頼関係がある。ケイコはくじけそうになって、会長にもうやめたいと手紙を書いたけど渡せない。いじらしい。岸井ゆきのはいつもよりきれいに見えた。シェイプアップしたからであろうか。
三浦友和がいい。悪人を演じる機会もある。北野武監督の「アウトレイジ」で演じたヤクザ役のキャラクターはちょっと違うかな?という印象を持った。親から引き継いだボクシングジムを経営しても、うまくいかない。堕ちていく存在だ。そんな役柄が似合う。病室でメガネを外した時の顔立ちに青春時代の面影を感じ、懐かしくなる。
映画「ケイコ 目を澄ませて」は最近活躍が目立つ岸井ゆきのが聴覚に障がいのあるボクサーを演じる三宅唱監督の作品である。実際に耳の聴こえない女性ボクサーだった小笠原恵子の「負けないで」という本が基調になっている。ボクシング映画独特の高揚感を期待して映画館に向かう。今や名脇役役者となった三浦友和がボクシングジムの会長を演じて脇を固める。
荒川拳闘会は会長(三浦友和)が親の代から引き継いでいる歴史あるボクシングジムだ。所属する女子ボクサー小河ケイコ(岸井ゆきの)は生まれつき耳が聴こえない。ゴングの音もセコンドの指示も聞こえない。それにもかかわらず、練習に励みプロデビューする。しかし、持病を抱えた会長はジムを閉鎖するタイミングを見計らっていた。
女性ボクサーを主人公にした映画には名作が多い。ヒラリースワンクの「ミリオンダラーベイビー」と安藤サクラの「百年の恋」は自分にとって双璧だ。それと比べるとかわいそうかもしれない。時間的にも簡潔にストーリーをまとめている印象を持つが、2つの映画にあった一時的な高揚感が今ひとつなかった。クリントイーストウッドのトレイナーについてヒラリースワンクが勝ち上がっていくシーンや、安藤サクラが怠惰な生活でダブついていた体型をびっくりするほどシェイプアップしたシーンには思わずドッキリしたものだ。
岸井ゆきのが放つパンチがあまりに貧弱で、正直これでボクシングの試合をしのげるのかと思ってしまう。勝ったという試合も試合の全貌は示さない。リアル感に乏しい。ただ、ボクシングを別にすると、岸井ゆきのは役柄に没頭していて良かった。ちょっとひねくれている性格を巧みに演じている。会長はケイコにはやさしく接して、お互いに信頼関係がある。ケイコはくじけそうになって、会長にもうやめたいと手紙を書いたけど渡せない。いじらしい。岸井ゆきのはいつもよりきれいに見えた。シェイプアップしたからであろうか。
三浦友和がいい。悪人を演じる機会もある。北野武監督の「アウトレイジ」で演じたヤクザ役のキャラクターはちょっと違うかな?という印象を持った。親から引き継いだボクシングジムを経営しても、うまくいかない。堕ちていく存在だ。そんな役柄が似合う。病室でメガネを外した時の顔立ちに青春時代の面影を感じ、懐かしくなる。