映画とライフデザイン

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映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」 ティモシーシャラメ

2023-12-12 05:06:17 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」を映画館で観てきました。

 映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」「チャーリーとチョコレート工場」ジョニー・デップが演じた工場主ウィリー・ウォンカの若き日の物語である。メジャーへの道を歩んでいるティモシー・シャラメがウォンカを演じる。監督はポール・キングだ。

テイムバートンの長いキャリアの中でもジャックニコルソンがジョーカーを演じた「バットマン」と同じくらい「チャーリーとチョコレート工場」が好きだ。それだけに、監督と主演が代わってどんな作品になるか楽しみだった。ミュージカルの要素も強いようだ。ファンタジー系を観ることは少ない。今回はと観に行く。

ウィリー・ウォンカ(ティモシー・シャラメ)は亡き母(サリーホーキンス)との約束、「世界一のチョコレート店を作る」という夢を叶えるために、チョコレートの町にやってきた。彼が作る魔法のチョコは、瞬く間に評判に。しかし、それを妬んだ町のチョコレート組合3人組に目をつけられてしまう。

強欲な宿の主人(オリヴィア・コールマン)や小さな紳士ウンパルンパ(ヒュー・グラント)にもひどい目にあわされる。以前からマダムに働かされている人々や孤児の少女ヌードル(ケイラ・レーン)の助けでチョコレート作りをひっそりとおこなう。

単純なファンタジーストーリーだけど、歌と踊りをちりばめて美しく楽しい映像を見せてくれる。色彩設計も楽しめる。
「チャーリーとチョコレート工場」ティムバートンらしい悪夢の世界が映画に漂っていた。ジョニーデップ演じるウィリーウォンカ変わり者の謎の経営者であった。ティモシー・シャラメという日本流で言えばジャニーズ系の人気者を起用して、めっきり明るくなった。

ウォンカにアクの強さはない。毒の要素は、あくまでライバルチョコレート店の3人の店主とホテルオーナーに転化している。悪夢の世界もいいけど、好青年のイメージをもつティモシー・シャラメには似合わない。前回イヤミな少年少女もいたし皮肉めいた部分があったけど今回はない。子どもが観ても十分楽しめる。


映画を観ていて、次から次へとアカデミー賞級の英国の名優が登場するのに驚いた。しかも、悪役を押しつける。思わず、この作品が英国製作の映画でティモシーシャラメも英国俳優だったっけと思ったくらいだ。オリヴィア・コールマン「女王陛下のお気に入り」自体が、普通ではない女王様だし、今回の悪役ぶりが似合う。本年公開の「エンパイアオブライト」では若干の変態要素を持っていた。ひと癖ある役柄をこなすのはさすがオスカー女優の貫禄である。


逆にサリーホーキンスはウィリーウォンカにとって今は亡き優しいお母さん。彼女も個性的な役柄を演じることが多いけど、今回は割と普通だ。主演作「ロストキング 500年越しの運命」は本年公開作品の中でも自分のベスト上位である。目標に向けてひたむきに進む女性だった。今回はひたむきさは息子のウィリーウォンカに譲る。


加えて、久々に元ラブコメディの帝王ヒューグラントを観た。個人的に左利きのゴルフプレイヤーであるフィルミケルソンに似ていると思っていたけど、今回は小人でわからないなあ。この振る舞いだけは観ていて退屈になる。途中で味方だか敵だかわからないけど、最後は味方。あとはおかしな神父になりきるミスタービーンことローワン・アトキンソンが登場する。ただ、彼独特の個性が見せつけられる時間が少ないのは残念。それにしても、英国の主演級をよくかき集めたものだ。
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