映画「ボーントゥフライ」を映画館で観てきました。
映画「ボーントゥフライ」(長空之王)は中国空軍のテストパイロットたちの偶像を描いた中国映画だ。ポスターには「トップガン」のような戦闘機が見えるが、これまで中国映画で空軍が前面にクローズアップされる映画は見たことがないことに気づく。アメリカ空軍を題材にした作品と似たような映画が技術力の向上で中国でも作れるようになった。つい先日トニーレオンと「無名」でダブル主演を張ったワンイーボーの主演である。あの時のアクションはすごかった。
空軍のパイロットであるレイ・ユー(ワン・イーボー)は、操縦に長けているが訓練中にトラブルを起こしていた。ある時、戦闘機のテストパイロットチーム隊長のチャン・ティン(フー・ジュン)が彼の才能に気付き、チームへと誘う。レイは厳正な選考を経て、ドン・ファン(ユー・シー)を始めとする優秀な飛行士6人と共に、テストパイロットに選ばれる。彼らは、新世代ステルス戦闘機のテスト飛行任務に就くが、高度1万メートル以上の世界で、繰り返される厳しいテストは過酷だった。レイは思うように成果を出せずにいらだつ。(作品情報 引用)
中国空軍のレベル向上を確認できるので隣国の人間としては少しビビってしまう。
映画に映る実際の戦闘機自体は本物だ。全面的に中国空軍の協力を仰いでいるのは間違いない。中国の軍事レベルが上がっているのを内外に見せつける宣伝映画にも見えてしまう。戦前の日本が士気高揚のためにゼロ戦映画をつくったのと似たようなものだろう。観客動員が多いのもわかるような気がする。
ただ、この映画はあくまでステルス戦闘機の能力向上のためのテストパイロットの話だ。高い位置から何周もぐるぐる回ったり、普通のパイロットよりも難易度の高い飛行をする。それをこなせて初めて使える戦闘機になるのだ。「トップガンマーベリック」を思わせるシーンも多い。当然訓練中に犠牲者もでてくる。その飛行をこなすためにテストパイロットは体力の限界を超えるぐらいの訓練をする。クイズタイムショックで失敗したときのトルネードスピンのようなものに繰り返し乗ったりする。現代の日本では絶対につくれない映画だ。
中国の戦闘機は防衛先進国に比べると能力的に遅れていた。映画ではその技術の遅れを素直に認めてエンジン能力を改善しようとする意欲を強調する。同時に、過去100年の中国近代化の遅れを憂うセリフがパイロットからある。ここでの中国人がいつもと違い極めて謙虚なだけに逆に中国に畏怖の気持ちを持つ。そこが北朝鮮の空虚なツッパリと違うところだ。
いきなり、領空を侵害してくる敵国機(アメリカを想定しているだろう)と空中戦をするシーンが出てくる。中国は自分の領域をいいように解釈する国だから、台湾統一問題で危険領域でレベルの高い戦闘能力を発揮されるとあっという間に制空権を奪われそうで怖い。そんなビビる話の中で、医療チームの女性と主人公の軽い恋が語られる。この女の子どこかで観たと思ったら「少年の君」のチョウドンユイだった。
映画「ボーントゥフライ」(長空之王)は中国空軍のテストパイロットたちの偶像を描いた中国映画だ。ポスターには「トップガン」のような戦闘機が見えるが、これまで中国映画で空軍が前面にクローズアップされる映画は見たことがないことに気づく。アメリカ空軍を題材にした作品と似たような映画が技術力の向上で中国でも作れるようになった。つい先日トニーレオンと「無名」でダブル主演を張ったワンイーボーの主演である。あの時のアクションはすごかった。
空軍のパイロットであるレイ・ユー(ワン・イーボー)は、操縦に長けているが訓練中にトラブルを起こしていた。ある時、戦闘機のテストパイロットチーム隊長のチャン・ティン(フー・ジュン)が彼の才能に気付き、チームへと誘う。レイは厳正な選考を経て、ドン・ファン(ユー・シー)を始めとする優秀な飛行士6人と共に、テストパイロットに選ばれる。彼らは、新世代ステルス戦闘機のテスト飛行任務に就くが、高度1万メートル以上の世界で、繰り返される厳しいテストは過酷だった。レイは思うように成果を出せずにいらだつ。(作品情報 引用)
中国空軍のレベル向上を確認できるので隣国の人間としては少しビビってしまう。
映画に映る実際の戦闘機自体は本物だ。全面的に中国空軍の協力を仰いでいるのは間違いない。中国の軍事レベルが上がっているのを内外に見せつける宣伝映画にも見えてしまう。戦前の日本が士気高揚のためにゼロ戦映画をつくったのと似たようなものだろう。観客動員が多いのもわかるような気がする。
ただ、この映画はあくまでステルス戦闘機の能力向上のためのテストパイロットの話だ。高い位置から何周もぐるぐる回ったり、普通のパイロットよりも難易度の高い飛行をする。それをこなせて初めて使える戦闘機になるのだ。「トップガンマーベリック」を思わせるシーンも多い。当然訓練中に犠牲者もでてくる。その飛行をこなすためにテストパイロットは体力の限界を超えるぐらいの訓練をする。クイズタイムショックで失敗したときのトルネードスピンのようなものに繰り返し乗ったりする。現代の日本では絶対につくれない映画だ。
中国の戦闘機は防衛先進国に比べると能力的に遅れていた。映画ではその技術の遅れを素直に認めてエンジン能力を改善しようとする意欲を強調する。同時に、過去100年の中国近代化の遅れを憂うセリフがパイロットからある。ここでの中国人がいつもと違い極めて謙虚なだけに逆に中国に畏怖の気持ちを持つ。そこが北朝鮮の空虚なツッパリと違うところだ。
いきなり、領空を侵害してくる敵国機(アメリカを想定しているだろう)と空中戦をするシーンが出てくる。中国は自分の領域をいいように解釈する国だから、台湾統一問題で危険領域でレベルの高い戦闘能力を発揮されるとあっという間に制空権を奪われそうで怖い。そんなビビる話の中で、医療チームの女性と主人公の軽い恋が語られる。この女の子どこかで観たと思ったら「少年の君」のチョウドンユイだった。