映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「インファナルアフェア」 トニーレオン&アンディラウ

2024-09-04 08:29:42 | 映画(アジア)
映画「インファナルアフェア」は2002年の香港映画。先週末より観たいと思う新作がない。たまにはこういう隙間時期も来る。Netflixを見ているとふと「インファナル・アフェア」が3作あることに気づく。あまりにも有名な映画だけれども2作目「インファナルアフェア 無間序曲」はブログアップしているが、1作目はアップしていなかった。

香港マフィアに警察から潜入して、逆に警察に香港マフィアのスパイが潜入する基本ストーリーはわかっていてもディテールは忘れていた。こうやって見終わると,アンディ・ラウとトニー・レオンの香港映画の2大スターにとって重要な転機になった作品と再認識する。


香港の街で育つラウ(アンディラウ)はヤンチャでサム(エリックツァン)が率いるマフィア組織に入ったが、警察内でスパイをすることを命じられて警察学校に入校する。一方で警察学校を辞めたヤン(トニーレオン)が上司のウォン(アンソニーウォン)に命じられてマフィア組織に潜入せよと言われる。成長した2人はともに組織の中で重要な存在となっていた。

マフィア側にいるヤンから大きな麻薬取引があるとウォン警視が密かに聞き厳戒態勢に入るが、逆にそのことは警察内にいるラウからサムに伝わっていた。その取引はお互いに失敗する。同時にそれぞれの内部に侵入者がいることがわかる。


不朽の名作、同時に20年以上前の香港の街を懐かしむ。
香港デモもあり、しばらく香港に行っていない。2010年くらいまで頻繁に香港に行っていた。ヴィクトリアハーバーを臨む屋上シーンとともに街中のシーンが映ると懐かしくなる。最近はずいぶんと物価が高くなったみたいで、円高で香港で安く物が買えた時期が今では信じられない。香港島と九龍エリア両方を合わせてもそんなに広いエリアではない。あ!この通り懐かしいなと思わず身を乗り出す。


こうやって観てみると、こんなシーンあったっけと思うシーンもいくつかある。最終に向けてアンディラウとトニーレオンがビルの屋上で対峙するシーンはあまりにも有名だ。でも、序盤戦でオーディオルームであっていたことは失念していた。恋人役であるケリーチャンとサミーチェンの香港を代表する美女2人とのやりとりも忘れていた。コメディ映画の盟友アンディラウとサミーチェンは近年「花椒の味」で共演した。自分が好きな映画だ。

ただ、メインストーリーである1作目よりに2作目の方が高圧電流が流れるような衝撃がある。一作目は意外にあっさりしている場面が多い。マフィア組織の闘争に激しさを感じるからであろう。また、マーチンスコセッシ監督が念願のアカデミー賞を受賞したリメイク映画「ディパーテッド」ではマット・デイモンとレオナルドディカプリオという2大スターの共演だが、何よりマフィアの親分ジャックニコルソン「バットマン」ジョーカー役と同じ狂気を感じて衝撃を受けた。だからと言って「インファナルアフェア」の存在感が低くなるわけでもない。

スパイ探しを依頼されるが実は自分がスパイだというジレンマに押しつぶされそうになる2人を観るのが映画の見どころだろう。自分の警察内での存在を知っている指示者であるアンソニーウォンが亡くなった後のトニーレオンの彷徨いやマフィアの親分エリックツァンが消えて警察の人間に成り切ろうとするアンディラウの転向など見応えのあるシーンは満載だ。


ともに還暦を過ぎた。アンディラウが1つ上だがほぼ同世代である。「インファナルアフェア」の公開時で40歳。ともに現在までキャリアを積み上げてきている。トニーレオンは昨年中国の若手スターワンイーボーとアクション映画「無名」を撮ったが、格闘シーンの激しさに驚く。まだまだやれる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする