映画「熱烈」を映画館で観てきました。
映画「熱烈」は中国映画、若手スターのワンイーボー主演のブレイキン・ダンスを題材にした作品。監督は大鵬(ダーポン)となっていて相撲の大鵬を連想してしまう。パリオリンピックで「ブレイキン」が競技種目となる。日本選手が金メダルをとり話題になった。TVではダイジェスト版しか見ておらず、ルールもよく知らない。ストリートダンスもオリンピック種目になるんだという実感だ。
ブレイキン自体と言うより現代中国の若者がダンスに歓喜する姿が予告編に映り気になる。文化大革命以降の改革路線に入る前は西洋かぶれと非難されたはずだ。今の北朝鮮みたいでありえない映像だ。世相が変わって良かったね。主演のワンイーボーは香港のトニー・レオンとの共演の「無名」、テストパイロットを演じた「ボーン・トゥ・フライ」を直近で観ている。97年生まれで古い中国は知らない世代だ。徐々に顔なじみになる。でも、日本人はあまり中国映画が好きではないからか観客の数はそれなりだ。
ブレイキンプロダンスチーム「感嘆符!」は、社長の一人息子である“カリスマダンサー”=ケビンが練習にも出ずやりたい放題。コーチ(ホアン・ボー)も形だけで口を出せず、チームは振りだけの代役を探さなければいけない状況に。コーチはかつてオーディションを受けた青年、陳爍(チェン・シュオ)(ワン・イーボー)のことを思い出す。陳爍は全国大会優勝の夢を持ってチームに加わり、仲間たちと練習を続け友情を築いていく。(作品情報 引用)
中国の若者パワーを感じさせる作品でスポーツ根性モノ的なテイストだ。
スポーツの成長物語に良くありがちな紆余屈折を途中でつくって最後につなぐ。ストーリーの基調は注目するほどでない。若者パワーに注目したい。ただ、説明の省略も多いせいか訳がわからなくなる場面もある。
ワンイーボーは主人公であっても、もともとはスターダンサーの代役的な存在だ。本大会は出れない前提でチームに加えてもらう。以前オーディションで落選しているので、本人も代役で十分だった。ところが、徐々に力をつけて来るのだ。あとは長州力に良く似ているコーチにも存在感を持たせる。
自分はダンスの巧拙がわからない。ヘッドスピンや体操のあん馬のような足の動きがすごいのだけはわかる。カメラワークもよく、ダンススピードの緩急なども含めて適切な編集をかさねて映像にしている。躍動感を感じる。ブレイキン自体中国で人気があるのだろうか?ともかくダンスバトル会場の熱気がすごい。演出もあるだろうが、日本映画ではここまでの熱気は出せないだろう。
会場の観客と演じるダンサーとに一体感があるのに好感が持てる。なぜか男女比率が男性に偏っているように見える。1人っ子政策の弊害で若者に男性が多いことも影響しているのであろうか。
⒈杭州の街にビックリ
浙江省の省都で人口約1200万の大都市だ。地図だけで見ると、比較的上海が近い。映像で映る高層ビルやショッピングセンターなど街の様子は近代的だ。2000年前後までの中国大陸の都市はここまで発展していなかった。ダンス会場の体育館もスケールが大きい。不動産市況の停滞はあまり感じられない。世界史でも習う随の時代にできた大運河の終点で、街の中心にある西湖は風光明媚で唐の時代から有名だ。映像は湖の近くでトレーニングする姿も映す。
⒉普段は副業だらけの主人公
ワンイーボー演じる主人公チェンの実家は中華料理屋で、父親はおらず母親が切り盛りする。おじさんがつくった蝋人形が置いてある。チェンは料理に使う野菜を市場に買い出しに出る。それだけでなく、商業施設のイベントでのキャラクターショーでヒーローを演じたり、クルマの洗車場で高級車を洗車したり、バリバリ副業する。その合間に乗客がいない電車の中などでヘッドスピンの稽古をするのだ。
主人公の母親も中華料理屋だけでなく、結婚式のウェディングシンガーをやったりする。自分が知っているだけでも、中国には昼夜働き詰めの中国人っていっぱいいる気がする。今の日本人が労働法の関係上副業がしづらいのとは大違いだ。楽天の三木谷社長も「早く帰れ」だけではまずいと言っているが、ユニクロの柳井社長の言うように今のままだと日本は滅びる。
映画「熱烈」は中国映画、若手スターのワンイーボー主演のブレイキン・ダンスを題材にした作品。監督は大鵬(ダーポン)となっていて相撲の大鵬を連想してしまう。パリオリンピックで「ブレイキン」が競技種目となる。日本選手が金メダルをとり話題になった。TVではダイジェスト版しか見ておらず、ルールもよく知らない。ストリートダンスもオリンピック種目になるんだという実感だ。
ブレイキン自体と言うより現代中国の若者がダンスに歓喜する姿が予告編に映り気になる。文化大革命以降の改革路線に入る前は西洋かぶれと非難されたはずだ。今の北朝鮮みたいでありえない映像だ。世相が変わって良かったね。主演のワンイーボーは香港のトニー・レオンとの共演の「無名」、テストパイロットを演じた「ボーン・トゥ・フライ」を直近で観ている。97年生まれで古い中国は知らない世代だ。徐々に顔なじみになる。でも、日本人はあまり中国映画が好きではないからか観客の数はそれなりだ。
ブレイキンプロダンスチーム「感嘆符!」は、社長の一人息子である“カリスマダンサー”=ケビンが練習にも出ずやりたい放題。コーチ(ホアン・ボー)も形だけで口を出せず、チームは振りだけの代役を探さなければいけない状況に。コーチはかつてオーディションを受けた青年、陳爍(チェン・シュオ)(ワン・イーボー)のことを思い出す。陳爍は全国大会優勝の夢を持ってチームに加わり、仲間たちと練習を続け友情を築いていく。(作品情報 引用)
中国の若者パワーを感じさせる作品でスポーツ根性モノ的なテイストだ。
スポーツの成長物語に良くありがちな紆余屈折を途中でつくって最後につなぐ。ストーリーの基調は注目するほどでない。若者パワーに注目したい。ただ、説明の省略も多いせいか訳がわからなくなる場面もある。
ワンイーボーは主人公であっても、もともとはスターダンサーの代役的な存在だ。本大会は出れない前提でチームに加えてもらう。以前オーディションで落選しているので、本人も代役で十分だった。ところが、徐々に力をつけて来るのだ。あとは長州力に良く似ているコーチにも存在感を持たせる。
自分はダンスの巧拙がわからない。ヘッドスピンや体操のあん馬のような足の動きがすごいのだけはわかる。カメラワークもよく、ダンススピードの緩急なども含めて適切な編集をかさねて映像にしている。躍動感を感じる。ブレイキン自体中国で人気があるのだろうか?ともかくダンスバトル会場の熱気がすごい。演出もあるだろうが、日本映画ではここまでの熱気は出せないだろう。
会場の観客と演じるダンサーとに一体感があるのに好感が持てる。なぜか男女比率が男性に偏っているように見える。1人っ子政策の弊害で若者に男性が多いことも影響しているのであろうか。
⒈杭州の街にビックリ
浙江省の省都で人口約1200万の大都市だ。地図だけで見ると、比較的上海が近い。映像で映る高層ビルやショッピングセンターなど街の様子は近代的だ。2000年前後までの中国大陸の都市はここまで発展していなかった。ダンス会場の体育館もスケールが大きい。不動産市況の停滞はあまり感じられない。世界史でも習う随の時代にできた大運河の終点で、街の中心にある西湖は風光明媚で唐の時代から有名だ。映像は湖の近くでトレーニングする姿も映す。
⒉普段は副業だらけの主人公
ワンイーボー演じる主人公チェンの実家は中華料理屋で、父親はおらず母親が切り盛りする。おじさんがつくった蝋人形が置いてある。チェンは料理に使う野菜を市場に買い出しに出る。それだけでなく、商業施設のイベントでのキャラクターショーでヒーローを演じたり、クルマの洗車場で高級車を洗車したり、バリバリ副業する。その合間に乗客がいない電車の中などでヘッドスピンの稽古をするのだ。
主人公の母親も中華料理屋だけでなく、結婚式のウェディングシンガーをやったりする。自分が知っているだけでも、中国には昼夜働き詰めの中国人っていっぱいいる気がする。今の日本人が労働法の関係上副業がしづらいのとは大違いだ。楽天の三木谷社長も「早く帰れ」だけではまずいと言っているが、ユニクロの柳井社長の言うように今のままだと日本は滅びる。