後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ある方の宗教に対する心の軌跡(1)「軍国少年」だった私の告白

2008年11月28日 | 日記・エッセイ・コラム

私のブログでは宗教のことを何度を取り上げています。いろいろな視点からの感想や考察を公平に紹介し、皆様にお考え頂ければ幸いと思っています。

最近、吉備野禅三様(本名:銭本三千年(ぜにもと みちとし)様)とおっしゃる方がご自分の宗教にたいする心の軌跡を真摯に御書きになっている文章を読み、感動しましました。

ご本人の許可を頂けましたので何回かに分けて連載したいと思います。

戦争になると宗教の教団がどうなるか?貴重な歴史的な記録と思います。

====ある方の宗教に対する心の軌跡(1)「軍国少年」だった私の告白=====

 第二次世界大戦・・・日本を巻き込んだ15年戦争。その全時期を、私は「軍国少年」として育ち、敗戦を迎えた時、15歳でした。熱心なキリスト教徒であった母の影響で、私は幼児洗礼を受けたクリスチャンでもありました。何が私を「軍国少年」に育てたのか? 

 老境に入った今、静かに、それを想う時、私は、二つの「神」に操られたことを思います。
現人神(この世の生き神様)の「天皇陛下」と、日本独特の日本基督教団が奉戴した「全知全能の唯一神」です。

 信じられないでしょうが、この二つのは、共に、あの戦争を、西欧帝国主義が植民地化したアジア友邦諸国を解放し、天皇陛下を盟主とする「八紘一宇」を樹立するための「聖戦」であると礼賛し、若者たちを戦場へ送りました。

 現人神の責任追及は、天皇陛下の「人間宣言」で帳消しにされました。しかし、日本基督教団が奉戴した《「八紘一宇」を祝福した全知全能の神》については語られることがありません。

 戦争翼賛のため合同し、第二次世界大戦を聖戦として信徒を戦場に送り出したこの教団は、現人神と仲のいい日本式全知全能神を創造しました。この事実と、過ちは知る人が少ないと思います。若いキリスト教信者が「靖国で会おう」を合い言葉に戦場におもむいた、その事実から目をそらしてはなりません。

 私は、クリスチャン・ボーイであると同時に「軍国少年」であった自分の不思議を、キチンと整理し、次世代に残す責務を感じています。是非、以下の告白を真剣に受け止めて下さることを、国民の皆様にお願いいたします。(続く)

藤山杜人の感想:キリスト教の教団が戦争になるとどうなったかという貴重な記述と思います。教団を組織していたのは弱い人間でした。キリストの教えを深く理解しなかったのです。自分も同じようなことをしそうです。このような事実を戦後の日本は忘れたのでしょうか? あまりにも生活が苦しくて忘れようとしたのでしょう。でも今こそ静かに考えることが出来ます。そんな時代が来て幸いです。(続く)

原文のURL:http://zenmz.exblog.jp/1125365#1125365_1


ここをクリックしてお遊び下さい!

2008年11月28日 | うんちく・小ネタ

アメリカ、オハイオ州の友人から時々ふざけたメールが来ます。彼も暇なんですね。微笑みながらいつも楽しんでいます。下のURlをクリックしてお楽しみ下さい。子供さんと一緒に楽しめますよ。

Subject: What Engineers do when they retire

Click here: http://www.chilloutzone.de/files/player.swf?b=10&l=197&u=ILLUMllSOOAvIF//P_LxP92A42lCHCeeWCejXnHAS/c

このトリックの秘密はあちこちにバネのエネルギーや位置のエネルギーをあらかじめ一杯貯めてあるところにありますね。

子供さんのためにもっと面白いものをお考えください。(終わり)


日本の将来はベンチャー企業の成功にかかっている(1)ベストシステムズ社の場合

2008年11月28日 | 日記・エッセイ・コラム

1990年ころのバブル経済の崩壊後、日本の産業構造が大きな変革をしました。

特に個人の独創的な発想にもとずいた中小企業(ベンチャー企業)が隆盛しないと日本の将来は無いと言われています。政府もベンチャー企業支援のいろいろな施策を取ってきました。財界もそれに協力し、現在は数多くのベンチャー企業が日本の経済を支え、雇用者も増加してきまた。

従来の中小企業とベンチャー企業は、会社内の組織と人事管理が根本的に違います。簡単に言えば、ベンチャー企業はアメリカの中小企業とよく似た組織です。従来の中小企業は大会社に隷属し自主的活動が出来ませんでした。ベンチャー企業は何処とも隷属関係がなく、世界中へ商品を自由に売ることが出来ます。

言うはやさしいが、そのような会社を設立して成功させることの出来る人は非常に珍しいものです。ベンチャー企業を作るが、すぐに倒産する。そのような失敗の数が多いなかで10年以上も隆盛を続けるのは珍しいのではないでしょうか。

昨夜、あるベンチャー会社の10周年記念パーティに出て、いろいろな人の話を聞きながら、「成功の原因」をいくつか考えてみました。

下の写真は株式会社ベストシステムズを創立して10年間社長をしてきた西克也さんです。高速コンピューターや周辺機器をアメリカから輸入して、お客さんの使う目的に合うシステムを作りあげ、売っている会社である。お客さんにとってベストなシステムを作り上げるので、ベストシステムズという会社の名前にしたといいます。顧客は大学や研究機関の大型コンピューターセンターや民間会社の大型計算機センターです。

パーティの間いろいろ考えて、この企業の成功の原因は3つ有るという確信にいたりました。車でパーティへ行ったので、酒に酔わないで、正常な頭で熟慮した結果です。

1)西社長は常にアメリカの高速計算機と周辺機器の開発の動向を詳細に研究し、お客の要求にあう最新のシステムを作りあげています。この組み合わせ技術に独創性を示しているのです。

2)人柄が明るく柔和で、魅力的な個性を持っていて財界人の多くの人に愛され、助けられてきました。10年間、ベンチャー企業を経営すれば何度も危機に遭遇します。でも、その度に年上の財界人が資金を融通してくれて救ってくれます。社長の冒頭の挨拶でその事実を公表し、謝辞を述べていました。

3)ベンチャー企業をつくる人は良質な会社で「良い企業人」としての訓練を受けたほうがよいのです。西社長は以前、クレイ日本支社でスーパーコンピューターの営業をし、特につくば市の研究機関へ販売していました。

クレイという人はアメリカ人で、はじめて本格的なスーパーコンピューターを作り、世界中を席巻した人です。1960年代、1970年代の世界中の計算機センターはクレイのスーパーコンピューターを使っていました。もう故人となりましたが、非常に独創的で、優しい慎ましやかな人柄だったという伝説が残っています。競争相手の無い高価な商品を売るクレイ日本支社の活動はギスギスする必要がありません。利益が大きいので優秀な社員を数多く採用していたそうです。従って顧客サービスも決定的に良く、社員教育もおおらかで社内の人間関係が非常に良かったそうです。

しかしスーパーコンピューターの技術にも例外なく栄枯盛衰が起きます。クレイ支社はつぶれそうになります。優秀な社員は四散します。そこで驚くことは、多くの元クレイ社員がベンチャー企業をつくったことです。ベストシステムズの西克也社長もその一人です。

良質な会社が良い企業人を育てる。それは本当の事です。

株式会社ベストシステムズの成功には上に書いた三つの原因があります。どの一つが欠けても駄目だったと思います。

日本テレビを吸収しようとして騒動を起こしたライブドア社の元社長は、三番目の条件に欠けていました。

大学卒業後すぐにベンチャー企業を作りときの落とし穴にならないように祈って一旦終わりにします。(続く)この会社の詳細は:http://www.bestsystems.co.jp/index.html

014

010 007