後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

初冬の河口湖かいわいの風景写真です。

2013年12月10日 | 写真

昨日は家内と一緒に甲斐駒岳山麓の小屋に行って冬用の薪拾いをしました。近くの木内山荘に寄ったら彼もチェーン・ソウで薪を作っていました。

夕方までに河口湖に登って富士ビューホテルに一泊しました。今朝は雨なので 10時にホテルを出ました。ところがホテルを出ると急速に天気が良くなり青空が出て来ました。

しかし富士山は今日は厚い雲に覆われていました。昨日ははっきり見えてましたが残念です。

そこで西湖のほとりを周遊してから帰路に着きました。

泊まったところは、1936年創業のホテルだけあってディナーは伝統的なメニューで美味でした。

それよりもディナーの時のウェイターやウエイトレスの挙動がプロフェッショナルで気持ち良く夕食を楽しめました。こういうサービスは貴重な文化遺産と思います。

フロントも感じが良く、白髪の支配人がホテルの歴史など話してくれました。昔 子供たちが小さい頃、太い梁の上に留まっていた剥製のけものや鳥を怖がった話をしたところ、彼も「改築前の古風な感じを残したかった。能率第一になってしまって」としんみり語っていました。

それはそれとして、以下に少し淋しげな初冬の河口湖かいわいの風景写真をお送りいたします。

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・上は昨日の午後4時ころ河口湖の西の岸から撮りました。もう何十年も同じところに係留されているヨットを入れるのが私のいつもの構図です。

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・上は富士ビューホテルの下にあるマリーナ風景です。ここにも何十年と同じヨットが舫っています。向こう側の山々は外輪山です。

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・上は今朝、西湖の周囲をドライブした時撮りました。冬の西湖は人影が無く淋しい光景です。

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上はホテルの4階の部屋から撮った写真です。玄関に通じる道の真中に池があり、その周りには電飾があります。そして、その向こうに富士山が大きく見えました。

====コメント=====

後藤和弘さま、こんにちわ。
本格的な冬が到来しました~
お元気でご旅行でしょうか。
河口湖の背景が世界遺産の富士山、最高の眺めに見惚れています!
富士ビューホテルのお庭も素晴らしいですし、真正面に富士山が見える光景は、なんて贅沢な眺めでしょう!
感動で心が温まりました~。
寒さに向かいます折から、どうぞご自愛くださいませ。          ちひろ 拝

ちひろ様へ、

ちひろ様のような写真の名手にお誉めにあずかり嬉しく思います。

最近のちひろ様のブログのお写真が一段と冴えてきたようで感心いたしております。

有難う御座いました。---後藤和弘よりーーー


日本正教(ロシア正教)の事を少し詳しく説明します。

2013年12月10日 | 日記・エッセイ・コラム

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私は2009年の秋にニコライ堂を訪問した時、非常に感動的な体験をしました。何気なく寄ったニコライ堂で正教会の金田一豊さんという聖職者にお会いしたのです。その方が私の面倒な要求に基づいて正教会のことを色々説明する長文の文章を送ってくださったのです。その文章を私の責任で編集し、宗教や神学の専門用語を出来るだけ分かりやすく一般用語に変えて、記事にいたしました。

以下は伝教師の金田一豊様から頂いた文章の一部です。

==========金田一豊師の文章============

他の教会も兼任している忙しい神父さんは不在のときもありますが、僕の場合は伝道師なので基本はいつでもニコライ堂の聖体礼儀にて奉仕をしているますから、どうぞいつでもいらしてください。

古いローマカトリックの場合と同じく、洗礼志願者や信者ではない方の入るのに許される場所というのがありますが、もしそれでもよろしければどうぞ参祷してください。正教徒ではない場合は少し後ろ側の席になりますが、ちゃんと儀式は見ることが出来るのでご心配なく。(一般の方々は静かに見学も出来ますー藤山による追加の部分です)

それから僕でよければ時間の許す限り応対したいと思いますのでよろしくお願いします。

聖体礼儀中の説教と聖体礼儀後の信徒会館での講話というのが当番で回ってきますので、担当の日になってしまうとバタバタしてしまうでしょうが、それ以外は大丈夫ですのであまり気遣いなさないで気楽に来てください。

主日の開始時間は、10時に主教の入堂式があり、聖体礼儀自体は10時30分から始まります。終了は大体13時くらいだと思います。

一般の方に気をつけて欲しいことは、聖堂内では帽子を取って頂くことと肩にかける荷物は方から降ろして手に持って頂きたいということですね。基本的なマナーは昔ながらのローマカトリック教会とほとんど変わらないと思います。以下に少し詳しく説明いたします。

(1)祈祷文や司式の全体構造:

骨組みはローマカトリック、聖公会、東方諸教会、正教会はみな共通しています。

骨組み、つまり嘆願するときや聖書の読み、聖変化、領聖(聖体配領)などの基本的な組み立ては同じです。ただ、細かい点において差異が見られます。その一つとして東方正教会は古来から受け継いだまま現在に至り永遠に司祭、信者ともに東(同じ方角)を向いて祈祷を捧げます。これは儀式を司る主教、および司祭、ならびに輔祭(助祭)や堂役(侍者)は宝座(祭壇)の周りを囲み天国の天使が神を讃美する姿に倣い法事、奉仕をすることを意味することを基本として行います。そしてその讃美が煙とともに天に昇ることを願うので大量の香をたきます。

(2)もともと骨組みがローマカトリックと正教会は同じ:

正教会の聖体礼儀を基本にしてローマカトリックのミサを見比べたときには、この部分はここに当てはまる、あの部分はここに当てはまる、という風に説明することができます。が、逆はなかなか難しいです。なぜなら、ローマカトリックは時代とともに進化、変化をしていて、ある部分は簡略化となっているところもあります。一方正教会は簡略化や省略はせずにどんどん付け足していきます。なので、ローマカトリックで現在行われない部分などが正教会には色濃く残っています。その結果、祈祷の言葉や挿入部が多くなり複雑そうに見えます。

ローマカトリックの司祭が御ミサの前に別室で行うホスチアとぶどう酒の用意は、正教会では完全に儀式の一部なので儀式の一番初めに行われます。そしてローマカトリックの司祭入場という最初の部分は、正教会では聖体礼儀の中の小聖入と言う部分に当てはまり全体の3分の1ほどが進んだところになります。

そして正教会は毎回必ずニケア・コンスタンチノプール信経を用いて信仰を宣言します。

(3)楽器を使わない歌ミサ:

ローマカトリック教会の御ミサではパイプオルガンやその他の楽器が用いられますが、正教会では楽器は一切使いません。全てアカペラの合唱にて聖歌を歌います。楽器は素晴らしいものですが、感謝や讃美を捧げる行為、つまり心から神に捧げることは楽器よりも人間の体を用いるのが一番適しているということから歌のみという伝統となっています。

もちろんローマカトリックと同じく司祭との掛け合い(応答)形式になっていますが、全てが歌によって行われます。

そして教衆(聖職者や聖歌隊)と聴衆(参祷者)との役割の違いにおいて線をひいて儀式が行われ、進んでいきます。これは旧約時代の祭司やレビ人が担っていた役割を正教会は変えずに継承しているということになります。

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金田一豊師は赤羽のカトリック教会の方でしたが正教会へ改宗(正しくは帰正)された方です。何故ですか?と聞きました。「その方がイエス様(ハリスト様)の近くへ居るような気がしたからです」、これが彼の答えでした。素晴らしい答え方です。

まだ若い明朗闊達な方です。2、3分間しかお会いしなかったのですが、目から鱗が落ちるような気持ちになりました。気楽に何でも聞ける雰囲気を持っています。生まれつきの伝道者としてのタレントを神に頂いたのでしょう。私はカトリックの信者を止めるつもりは毛頭ありませんが正教会のこのような伝道者に会えたことを神へ感謝しています。(終わり)


日本に来たキリスト教諸宗派早わかり(3)アメリカのプロテスタント教会、バプテスト教会

2013年12月10日 | 日記・エッセイ・コラム

宗教改革でいろいろなプロテスタント宗派が出来ました。

今日はアメリカで一番信徒数が多い「バプテスト教会」について簡略にご説明します。その運営方法が旧教のカトリックとは大変違います。

まず第一に、教会の牧師と信徒の間には身分的上下関係が全くありません。平等です。教会名簿にも牧師は信徒と同じ欄に書いてあります。したがってキリスト教の布教活動は牧師も信徒も同じように致します。一方カトリックでは神父一般信者の上に立ち、神父さんの言う事に信者は服従します。

第二に各教会はそれぞれ独立した存在で、上下関係や強固な連合組織を作りません。一方、カトリックでは全世界の教会がローマ法王の直属で、すべてはローマ法王の指導に従います。

第三にバプテスト教会では政教分離が徹底しています。その考えは17世紀に出来たのですが、政教分離が徹底している国はアメリカだけと言っても過言ではありません。ヨーロッパではキリスト教関連の政党があったり、税金から教会へ財政援助があったりで、アメリカ程厳密になっていません。

バプテスト教会は、17世紀始めにいち早く政教分離の原則を主張したといわれている。キリストの支配する神の国(教会)と国家を区別し、国家は教会(宗教)のことに介入してはならないと表明した。これらの特徴は、現代にも受け継がれ、人間の平等、信教の自由、良心の自由という理念を求めてきたバプテストは、時代の統治者に対して正義と公平を提供することを求めてきたとされる。

日本では皆様ご存知のように公明党は仏教の政党ですね。そして選挙のたびにいろいろな佛教宗派が選挙運動をします。

第四にバプテスト教会ではカトリックのような幼児洗礼を認めません。成人して自発的に洗礼を決心した人にだけが全身浸礼式洗礼をうけます。

従ってバプテスト教会は自発意思による信仰契約集団の性格を持っています。契約社会の一つなのです。

第五にバプテスト教会では徹底した福音書主義です。福音書に書いてある事だけを大切にし、信じます。ですからカトリック教会でよく唱える、「父と子と聖霊の御名によってアーメン」という三位一体の祈りはしません。聖霊を認めないのです。

アメリカのプロテスタントのキリスト教はこのように平等主義と自由主義が強いのが特徴です。

その一方南部バプテスト教会のようにアフリカ出身の黒人の宗教観の影響を受けているものもあります。

以上のバプテスマ教派の特徴を列記すると以下のようになります。

各個教会の自主独立

会衆政治(民主的な教会運営)

万人祭司

信仰者のバプテスマ(全浸礼)

聖書主義(福音主義)

政教分離

下の写真は、夕闇せまる福島第一バプテスト教会の風景です。出典は下の参考資料と同じです。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

E5a495e697a5e381abe698a0e38188e3828 ===参考資料====

バプテスト(英: Baptist、漢:浸礼教会、しんれいきょうかい)は、バプテスマ浸礼での洗礼)を行う者の意味に由来してキリスト教プロテスタントの一教派であり、個人の良心の自由を大事にしている。

バプテストは17世紀頃にイギリスで始まり、現在ではアメリカ合衆国に最も多く分布している。アメリカ合衆国の宗教人口はプロテスタントが最も多いが、その中で最も多いのがバプテストである。

バプテスト派は、アルミニウスの流れを汲む普遍救済主義を支持するジェネラル・バプテストと、ジャン カルヴァン(カルヴィン)の流れを汲む予定説を支持するパティキュラー・バプテストとに分かれる。アメリカ合衆国のパティキュラー・バプテストは 奴隷制度に関する意見の対立以降、米国バプテスト同盟(旧称:北部バプテスト同盟アメリカン・バプテスト)と南部バプテスト連盟とに分裂している。

マルチン・ルターが始めた福音主義よりも更に急進的な立場で根本的宗教改革(宗教改革急進派)(Radical Reformation)とも言われ、聖書を唯一の信仰のよりどころとする聖書主義に立っている。

バプテスマとは一般に洗礼と呼ばれる儀式の事であるが、バプテストでは特にこの時に全身を水に沈める(全浸礼)事、又、信仰告白を行う事が重要であるとする。バプテストの各個教会では、洗礼の語を避けて浸礼 又はバプテスマと呼ぶ事が多い。

従い、自覚的な信仰告白のできない新生児や乳幼児がバプテスマを受ける事(幼児洗礼)を否定するのが特徴的である。故に、全浸礼によらない洗礼(滴礼等)をバプテスマと認めず、他教派(聖公会ルター派改革・長老派メソジスト派会衆派等の諸教派)で受洗しているキリスト者がバプテストの教会に転入を希望する場合にバプテスマを改めて求めるバプテスト教会もある。

バプテストの群れでは、職務として牧師が説教と牧会を担うが、牧師も含めすべての信徒は身分においては平等であるとする万人祭司主義をとる。

<一つの例として> 教会員名簿(信者名簿)にも牧師や退任教師の名前が一信者として載っているが、教団新生会の様にバプテストの概念とはそぐわない「教団」(日本基督教団等)に属する教会はこれを認められていない。だが 教会員名簿を日本基督教団に提出しなくてもいい為、牧師や退任教師も載っている場合が多い。

バプテスト教会は、牧師と信徒の間の身分的上下関係や区別はないとする。牧師と教会員(バプテスマを受けて教会のメンバーになった者)の働きの違いはあるが、教会運営は、教会員一人ひとりが平等な立場で参加した総会を中心として、責任ある話し合いによって教会の意思が決定される。

バプテスト教会は、各個教会が自主独立の主体で、教会間のいかなる支配関係も認めない立場に立っている。しかし各個教会は、相互に支配・従属の関係に立たず自主独立しているが、多くの教会が他の教会との協力を喜ぶ目的で、宣教の協力体を結成している。これら協力体は、各個教会に対して上位の機関ではないとしている。

(参考資料の出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%97%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E4%BC%9A

======参考資料終わり===============