後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

電動チェーンソーは後期高齢者にも楽々使えます。

2013年12月12日 | うんちく・小ネタ

冬になりました。山林の中の小屋の魅力は薪ストーブです。

先日その薪を作っていました。しかし体力が無くなり、ノコギリで丸太を切るのが大変です。

以前から電動チェーンソーを買おうと思っていました。しかし凄い勢いで回るチェーンソーが危険そうです。それで何年もガマンして購入しないでノコギリを使っていました。

ところが小屋からの帰りがけに木内山荘に寄ったら彼が気楽にチェーンソーを使って薪を作っていました。

そこで今朝から「チェーンソーの使い方」を検索して安全な使い方を勉強しました。安全な使い方に確信が持てたのでホームセンターに買いに行きました。

買ったのはナカトミの電気チェ-ンソーEC-305Nです。850Wで直径30cmの丸太まで切れる性能です。

価格は4980円でした。

帰宅後、早速、使用方法の冊子を読んで、付属の潤滑油を注入し、試し切りをしてみました。下がその時の写真です。

Img_9107

チェーンソーの重量が2.6Kgと軽いので77歳の小生にも気楽に使えます。

切るときは必ずチェーンの刃の根元に丸太をあてがうことが鉄則です。そして木屑が多量に手前に飛んで来ますので、上の写真のように木屑を入れる大きな入れ物を手前に置いておきます。

上の写真で切っているものは木内さんから貰って来たシイタケの原木です。

5年間も数十のシイタケが生えて来ましたが、今年は原木が古くなり過ぎてキノコが出ませんでした。また山へ持って行き最後は薪ストーブの薪にします。

それにしても電気チェーンソーがこんなに便利で楽なものとは思いませんでした。

後期高齢者の方々にお勧め出来る便利な道具です。ただし使い方はあらかじめ勉強しておくことが重要です。(終わり)


時代は変わり、人々の感じ方がどんどん変わる・・・それが自然です

2013年12月12日 | 日記・エッセイ・コラム

伊澤孝平さんが書いた「そういう時代の旅と人」という欧米旅行記を5回の連載記事でご紹介しました。

そういう時代とは昭和27年頃のことです。第二次大戦の壮絶な戦災の跡がまだ人々の記憶に生々しく残っていた時代です。

下に伊澤孝平さんも被災した仙台大空襲のあとの写真を示します。

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そして伊澤氏が旅をしたヨーロッパには以下のような戦災の記憶がまだくすぶっていたのです。

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この旅日記の連載記事を6回書いてから、私はいろいろなことを深く考えています。

まず、自分が戦争の頃や戦後の復興の時代をすっかり忘れていたことに愕然としました。この忘れやすさに人間として恥じ入っています。

そして一番衝撃を受けたことは伊澤氏が不自由な旅をしながらも非常に楽しんでいたことです。欧米旅行が歓喜の連続でした。その喜びは彼の欧米の歴史や文化についての深い教養によって一層輝いていたのです。そして何よりも彼は欧米の文化に憧れ、崇拝すらしていたのです。

その歓喜と崇拝が読者としての私の心に力強く響いて来るのです。

私はそんな時代の日本人が真剣に人生を考え、生きていることに感動したのです。

そして現在の若者達が真剣に人生を考えていないことに不満を感じていました。

いえ、はっきり言えば確固たる人生目的も無く、のんべんだらりんと生きている現在の若者たちを軽蔑さへしていました。伊澤氏が立派で、現在の若者が立派でないと感じていたのです。

しかしこの考えは根底から間違っているのです。

伊澤氏の強い欧米崇拝や、ヨーロッパ文化についての深い教養は、昭和初年から昭和20年にいたる戦争の連続と鎖国のような時代が作った一つの現象に過ぎないのです。

そして現在の若者達の人生の過ごし方は、この豊かで平和な時代が作ったもう一つの現象に過ぎないのです。

どちらもその時代の作ったそれぞれの現象である限り、絶対に優劣はありません。

日本人の、そして人間の考え方や感じ方はその人々の住んでいる国がどんな時代なのかということによって大きな影響を受けるのです。甚大な影響をうけるのです。

その上やっかいなことには国が違えば、同じ時期でもそれぞれの時代の内容が違うのです。日本が自由で平和なこの同じ時に中国は共産党独裁時代なのです。両国の人々の考え方や感じ方が大きく異るのは当然です。

しかし日本と中国の文化には優劣が無いのです。日本人が中国人の考え方や感じ方が間違っていると言っても、それは暖簾に腕押し、豆腐にカスガイなのです。

伊澤孝平氏の「そういう時代の人と旅」という本を読んでいろいろなことを考えています。人々にものを深く考えさせる本なのです。下に掲載記事の一覧を示します。クリックするとそれぞれの記事が自動的に開きます。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

===この記事に関連した過去の掲載記事の一覧==========

2013年11月30日掲載、夕闇と炎を見ながら伊澤孝平著「そういう時代の旅と人」を読む

12月1日掲載、伊澤孝平著、「そういう時代の旅と人」(1)ソ連の原爆攻撃にそなえ防空壕を作っていたアメリカ

12月2日掲載、伊澤孝平著、「そういう時代の旅と人」(2)アムステルダムにゴッホの絵画を見に行く

12月4日掲載、伊澤孝平著、「そういう時代の旅と人」(4)戦災の跡生々しいドイツ

12月5日掲載、伊澤孝平著、「そういう時代の旅と人」(4)ミラノ、ヴェネチャ、ローマ、ヴァチカンに魅了される

12月7日掲載、伊澤孝平著、「そういう時代の旅と人」(5)マルセーユ、スエズ、インド洋、そしてペナン、シンガポール経由の帰りの船旅