後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

高齢者と社交性(1)医師と看護師への感謝と尊敬

2017年06月06日 | 日記・エッセイ・コラム
高齢者にとって一番重要なことは助けてくれた人へ感謝することです。支援してくれた人へ感謝することです。そして助けたり支援してくれた人を尊敬することです。
その感謝と尊敬の念をスマートに伝えることを良い社交性と言います。
人間は高齢になればなるほどこの良い社交性が必要になって来ます。
そこで今日から『高齢者と社交性』という連載記事を書いて、この社交性がどのような場合に非常に重要になるか幾つかの具体的な例を使って説明して行きたいと思います。
連載の第一回は「医師と看護師への感謝と尊敬」についてです。
高齢になると多くの人は病院に行きます。
医師の診断を受け、場合によっては入院して看護師のお世話になります。
この場合、医師が情熱的に熱心に治療してくれれば幸運です。入院した場合に看護師が天使のように優しく誠心誠意世話をしてくれれば幸運です。
この幸運を引き寄せるのが貴方自身の心の持ち方なのです。医師や看護師へ対して深い感謝の念を持つことです。尊敬することです。
その結果として良い治療が受けられます。自分にとって良い思い出になるだけではありません。医師や看護師が自分の仕事を誇りを持ち一層患者に尽くすようになります。
私事で恐縮ですが、8年前に武蔵野赤十字病院でガンになった前立腺を全切除する手術を受けました。その手術をしてくれたのが田中良典先生でした。その後ガンが再発し放射線治療でやっと昨年完治しました。
この間、8年あまり田中良典先生にすっかりお世話になりました。
田中先生は手術の腕が抜群です。日本一という評判でした。その上、温かい心の持ち主です。とても親しい友人のようになりました。
その上、武蔵野赤十字病院の若い女性の看護師さん達が徹夜で献身的な看病をしてくれたのです。感動したのでそのことを記事にして、8年前のこの欄に掲載しました。
現在、私は健康ですが、体力維持のためにリハリビ施設に通い、理学療養士の指導を受けています。ろれつが回らなくなったので、口腔リハリビ施設で発音や朗読の指導を視聴覚士から受けています。私は彼等、彼女等に感謝しています。尊敬しています。

最後に一言だけ書かせて下さい。よく高齢者から病院や医師の悪口を聞くことがあります。看護師に邪慳に扱われたと愚痴を言う人もいます。私は言葉では同情したようなことを言いますが、本心では「それは自分が悪いのだ!」とつぶやいています。
医師や看護師の非難をする人は例外なく他人への感謝の気持ちが弱いのです。
高齢者ほど感謝や尊敬の念にもとづいた社交性が大切だと私は信じています。

さてこの記事をお読み頂いた方々へ私は有難う御座いますと申し上げます。そうして皆様へ花束でも差し上げたい気持ちです。
しかしそれは出来ませんので、せめて花の写真をお送りいたします。
この花の写真を選んだのは花々が野原に自然に咲き乱れるように見える光景だからです。八王子市の都立小宮公園ではなるべく花々が自然に見えるように育てているのです。


それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)









ロンドンで又テロ事件、それにしても何故日本ではテロ事件が起きないか?

2017年06月06日 | 日記・エッセイ・コラム
イギリスではこの3カ月足らずの間で3件のテロ事件が起きています。
その3回目の事件は6月3日の夜にロンドンで起きました。
その事件の概要を、https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-06-04/OQZYA56JTSM001 のニュースから転載します。
・・・英警察当局によると、首都中心部のロンドン橋で3日午後10時(日本時間4日午前6時)すぎにワゴン車が歩道に乗り上げ、通行人に突っ込んだ。車から男3人が降り、ロンドン橋近くの食材市場「バラマーケット」周辺のバーを刃物で襲撃した。
ロンドン警視庁によれば、男3人は警察に射殺され、この際、市民の1人が負傷した。その後、12人が逮捕されたが、そのうち1人は釈放された。また関係先4カ所を家宅捜索した。
同国ではこの3カ月足らずの間で3件目のテロ事件となった。5月22日にはマンチェスターで20人余りが死亡する自爆テロ事件が起きていた。
今回のテロの犠牲者はロンドン警視庁は当初、6人が死亡し、少なくとも48人が負傷したと発表したが、4日になって死者数は7人に増えた。3人の男性容疑者は射殺したという。警察はテロ事件として捜査している。・・・

過去数年、アメリカやフランスでイスラム過激派の残忍なテロが起きています。
このようにアメリカやヨーロッパでイスラム過激派のテロが起きているのに日本では起きていません。

何故でしょうか?
そこで私は日本でテロが起きない理由を調べました。
以下は昨年の6月16に掲載した記事ですが、イギリスの度重なるテロ事件を見ても以下の説明は現在でも正しいと思えますのでもう一度掲載致します。

日本にも多くのイスラム教徒が住んでいます。ですから日本でのイスラム過激派のテロが起きても不思議ではありません。
日本にいるイスラム教徒の多くは中東やパキスタンやインドネシアから来た人々です。
日本でテロが起きない理由はいろいろあります。
その理由は警察当局の厳しい取り締まりが考えられます。しかしもっと本質的で決定的な理由があると私は信じています。
その決定的な理由とは、中東のイスラム諸国は実は熱烈な親日国であることです。
このことを知らない日本人が多いようなので、そのことを簡単にご紹介したいと思います。

多くの日本人は知りませんが、中東のイスラム諸国は実は熱烈な親日国なのです。仕事でエジプトや中東のイスラム諸国に駐在していた日本人はこのことをよく知っています。
しかし日本のマスコミはイスラム諸国が親日的な事実をあまり報道しません。
2001年9月11日のアメリカでの同時多発テロ以後、アフガニスタンを占領する戦争をしたり、イラク戦争を実行したアメリカに気を使ってアラブ諸国と日本の友好関係の報道は自粛しているのかも知れません。
兎に角、日本のマスコミはイスラム諸国の動向をあまり報道しないのが伝統のようになっているのです。
しかしエジプトやトルコをはじめ、イラン、ヨルダン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、などなどのイスラム諸国は熱烈な親日国なのです。
イスラム諸国の人々が日本人を尊敬し友好的な理由を以下のような歴史的な3つの理由があるためです。
(1)ヨーロッパのキリスト教の国々は11世紀、12世紀に十字軍を中近東に送り込み、現在のベイルート、ヨルダン、シリア、イスラエル、などなどの土地に数多くの十字軍国家を作り、残虐な統治をし続けたのです。
十字軍が築いた堅固な城が現在でも中近に残っています。
日本ははるか遠方に存在する国だったので勿論、十字軍は送れませんでした。この件に関して、日本は完全無罪です。
(2)日本は仏教国なので一神教のキリスト教とイスラム教との間の戦争には完全に中立的な存在なのです。
(3)イギリスの18世紀の産業革命以後に、圧倒的な武力を持つようになったヨーロッパ諸国とロシアが、中近東のイスラム諸国を保護国や植民地にしました。
その憎いロシアを日本は日露戦争で破ったのです。ロシアに権益を奪われていたイランをはじめイスラム諸国が拍手喝采をしたのは当然です。
そして第二次世界大戦では日本は勇敢にもアメリア、イギリスに立ち向かい、大きな損害を与えたのです。
日本は敗けましたがこの大戦争のお蔭で、インド、パキスタン、エジプト、イラン、イラク、ヨルダン、サウジアラビアなどなどの諸国が独立国家になれたのです。当然のことながら、これらの国々は日本へ深く感謝しています。

以上のよう歴史的な事情は宮田 律著の「イスラムの人は何故日本人を尊敬するのか?」という本に書いてあります。
その本の内容は岡井盛夫さんという方が要約して紹介しています。
(http://homepage3.nifty.com/morrio/back1/islam/miyataislam.html )
その詳細は上記のURLを開いてご覧ください。
ここでは二つだけをご紹介します。
(1)19世紀以降、イスラム世界はヨーロッパの帝国主義に侵食されました。栄華を誇ったオスマン帝国も、イギリス、フランス、ロシア諸国に進出され、アラブ地域は、イギリス、フランスの帝国主義勢力に分割支配されたのです。 ところが、アジアの小国、日本がロシアとの戦争で勝利します。イスラム世界から、一斉に称賛の声が上り、日本は、ヨーロッパ帝国主義に抵抗する国々にとって希望の光となったのです。
(2)イラク戦争の際、自衛隊は「人道復興支援」のためイラク南部の都市サマーワを中心に活動して2006年7月に撤収します。現地誌「サマーワ新聞」は、自衛隊員のことを「高い倫理を保持した人々」と形容しました。他国の人々のことを尊重し、他国の家庭や職業に敬意を払う立派な文明を伝統をもっている」、と絶賛したのです。

このようにイスラム諸国の人々は日本人を尊敬し非常に友好的なのです。
アラブ諸国と敵対するアメリカとの関係を気にするあまりこの事実を日本のマスコミはあまり報道しません。
報道しないもう一つの理由は日本人は明治維新以来、欧米から熱心に科学技術を学び、欧米の政治体制や資本主義を導入してきた事情にもよります。
イスラム諸国の多くは部族の首長が独裁的に統治し、中世さながらの国々なのです。民主主義も資本主義も随分と遅れている地域なのです。その理由で日本人が関心を持たないのでしょう。
アメリカは2001年の同時多発テロ以来、「テロとの戦い」を宣言し、イスラム過激派への攻撃を続行しています。それに対抗してイスラム過激派は欧米諸国でテロを実行し続けています。
もし日本政府が親日的なイランやアラブ諸国と協力すれば世界に平和をもたらすことが不可能ではありません。
そのような外交努力があまりなされていない様子です。
日本国内でテロさえ起きなければそれで良いという考えだけ良いのでしょうか?
日本人がもっとイスラム教の国々と交流を深めるように祈っています。それが世界の平和共存に大きな貢献をすると信じています。
今日の挿し絵代わりの写真は3つのイランの世界文化遺産の写真です。イランには16件の世界文化遺産があります。


1番目の写真はペルセポリスの遺跡です。ダレイオス1世が建設に着手したのは紀元前520年と言われています。

2番目の写真はイランのエスファハーンにあるイマーム広場です。

3番目の写真はタブリーズの歴史的バザール施設 です。

上の3枚の写真の出典は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3 です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)