後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

箱根ガラスの森美術館と箱根ラリック美術館

2019年11月03日 | 日記・エッセイ・コラム
ヨーロッパ文化と言えば、キリスト教、油絵、クラシック音楽、などを思いつきます。
しかし身近な日用品を美しく飾った工芸技術もヨーロパ文化のもう一つの側面です。
特に彩色した飾りガラスの装身具や窓ガラスもヨーロッパの伝統文化です。
そのような工芸技術にもとづいたヨーロパ文化を展示してある2つの美術館をご紹介したいと思います。
この二つとは箱根の仙石原にある箱根ガラスの森美術館と箱根ラリック美術館です。
箱根ガラスの森美術館はヴェネチアのガラス工芸の美を集めた美術館です。なにか世紀末の退廃への道行きを暗示するような展示物が丁寧に蒐集されてあります。
箱根ガラスの森美術館には如何にも昔のヨーロッパを思い出させるような建物も並んでいてロマンチックは雰囲気です。
それではガラスの森美術館の4枚の写真をお送りいたしまあす。







この4枚目の写真はヴェネチアのガラス工芸の装身具やワイングラスの日用品の展示館です。ガラスへ美しい模様を刻み込んだりしてあります。また色の違うガラスを組み合わせて融合したりガラス細工の職人技を展示してあります。ヨーロッパ文化の奥深さが分かります。

一方ルネ・ラリック美術館はガラス装飾の天才とも言うべきラリック個人の作品が蒐集展示してあります。
展示物は女性の装身具や香水瓶、おしろい入れから自動車や列車の飾りまで実に多岐にわたります。
先端にガラス飾りをつけた昔のフォード車の写真と飾りガラスの壁のついたオリエント急行の写真を合計3枚お送りいたします。写真の乗用車のラジエーターの止水栓の上を飾ったカーマスコットが半透明のガラスの飾り物でラリックの作品です。





このオリエント急行の車両ではコーヒーや紅茶、ケーキを楽しみながら寛げます。
1929年製の車両でパリとニースの間を1990年まで走っていた車両です。毎月1回はトルコのイスタンブールまで行っていたそうです。
この一輌だけを輸入して船で運んで来たのです。何故、苦労して運んで来たのでしょうか?
その理由はサロンカーの壁ガラスやランプとその傘などの内装品がラリックの美しい作品だからです。

ご存知の方も多いと思いますが箱根に行ったら是非、仙石原の箱根ガラスの森美術館と箱根ラリック美術館を訪れて下さい。
ヨーロパ文化の優れた工芸技術に感動すると思います。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。後藤和弘(藤山杜人)
===ルネ・ラリックの紹介===================
ルネ・ラリックは1860年にフランスで生まれ、1945年に死んだ天才的なガラス細工の職人でした。装身具、香水瓶からオリエント急行の壁飾りガラスまで実に多種多様のガラス細工を生涯にわたって作りました。箱根ラリック美術館には彼の一生の工芸品を数多く蒐集して展示してあります。その全てを見て回ると、精緻な細工と美しさに感動します。そして19世紀末のヨーロッパ文化の爛熟と退廃的な雰囲気が身近に感じられるのです。ガレー、ドームのアールヌーボウに共通する感覚です。そして彼の後半の作品はアール・デコなのです。

ルネ・ラリックのガラス細工は優れた工芸品で、それと対照的な物は、箱根彫刻の森にあるヘンリー・ムーア、ザッキン、ブールデル、などなどの彫刻の芸術作品です。
工芸品は美しく作った実用品です。彫刻は実用品ではありません。実用上は何の役にも立たない無駄な存在です。しかし人間に何故か感動を与える存在なのです。

「富士山のカラマツの紅葉をお楽しみ下さい」

2019年11月03日 | 写真
今朝、「ローマ法王、タイで仏教僧と会い日本で天皇、安倍総理と会う」という記事を掲載しました。
しかし考えてみると宗教に関心の無い方々にとっては面白くも可笑しくもない記事でした。

読んだ方々が皆楽しい気分になるように心がけて努力しています。
そこで皆が楽しめるように富士山のカラマツの紅葉の写真をお送りいたします。先週五合目で撮った写真です。お楽しみ頂けたら嬉しいです。









ローマ法王、タイで仏教僧と会い日本で天皇、安倍総理と会う

2019年11月03日 | 日記・エッセイ・コラム
今日はもう11月の3日で文化の日です。朝夕は寒くなり季節がどんどん移って行きます。
今月の21日にはフランシスコ法王がタイに着き日本には23日に着きます。
バンコクではタイ政府首相府で、歓迎式典。首相府内で、教皇は首相との会見、同国各界代表や駐在外交団との集いを行われます。そして仏教の最高指導者を訪問されます。

日本の訪問は11月23日~26日の3泊4日です。
(1)長崎、広島訪問と長崎でのミサ
フランシスコ教皇は23日夕に羽田空港に到着し、24日朝に長崎へ向かい、爆心地公園で「核兵器に関するメッセージ」を伝えた後、西坂公園(同市西坂町)の日本二十六聖人記念碑を訪問なさいます。
その後、長崎県営野球場(ビッグNスタジアム、同市松山町)でミサを行います。
同日夕には広島へ移動し、平和記念公園で「平和のための集い」を行い、同日夜に東京に戻ります。

(2)東京での日程、ミサと天皇と安倍総理と会う
25日は東京で開かれる「東日本大震災被災者との集い」に参加した後、天皇と会見します。
東京カテドラル聖マリア大聖堂で開かれる「青年との集い」に参加し、東京ドームでミサを行います。
ミサ後首相官邸で安倍晋三首相と会談し、「要人および外交団らとの集い」に参加されます。

26日はイエズス会員とのプライベートなミサを行い、病気や高齢の司祭を訪問。最後に上智大学を訪れ、同日正午前に羽田空港からローマへの帰途に着くのです。
フランシスコ法王は南米出身で現在でもイエズス会士なのです。日本のイエズス会の本部は上智大学構内にあります。

この様に過密なスケジュールですが3泊4日の来日中に教皇はプライベートなものも含め3回のミサを行い講話5回とメッセージ2回、説教2回を伝える予定です。
フランシスコ教皇の日本訪問が成功するようにお祈りいたします。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

===3泊4日の日本訪問中のフランシスコ法王の日程の詳細=====
23日(土) バンコク-東京
午前9時30分 タイ・バンコクから航空機で東京へ
午後5時40分 羽田空港到着
歓迎式(羽田空港)
司教との集い(ローマ教皇庁大使館) 教皇の講話
24日(日) 東京-長崎-広島-東京
午前7時 航空機で長崎へ
同9時20分 長崎空港到着
核兵器に関するメッセージ(長崎爆心地公園) 教皇のメッセージ
日本二十六聖人殉教者への表敬(西坂公園) 教皇のあいさつ「お告げの祈り」
昼食(長崎大司教館)
ミサ(長崎県営野球場) 教皇の説教
午後4時35分 航空機で広島へ
同5時45分 広島空港到着
平和のための集い(広島平和記念公園) 教皇のメッセージ
同8時25分 航空機で東京へ
同10時10分 羽田空港到着
25日(月) 東京
東日本大震災被災者との集い(ベルサール半蔵門) 教皇の講話
天皇と会見(皇居)
青年との集い(東京カテドラル聖マリア大聖堂) 教皇の講話
教皇随行団と共に昼食(ローマ教皇庁大使館)
ミサ(東京ドーム) 教皇の説教
首相と会談(官邸)
要人および外交団らとの集い(官邸) 教皇の講話
26日(火) 東京-ローマ
イエズス会員とのプライベートなミサ(上智大学クルトゥルハイム・チャペル)
イエズス会員と共に朝食(イエズス会SJハウス)
病気・高齢の司祭を訪問(同)
上智大学訪問(同大) 教皇の講話
別れの式(羽田空港)
午前11時35分 航空機でローマ(フィウミチーノ空港)へ
午後5時15分 ローマ(フィウミチーノ空港)到着