ヨーロッパ文化と言えば、キリスト教、油絵、クラシック音楽、などを思いつきます。
しかし身近な日用品を美しく飾った工芸技術もヨーロパ文化のもう一つの側面です。
特に彩色した飾りガラスの装身具や窓ガラスもヨーロッパの伝統文化です。
そのような工芸技術にもとづいたヨーロパ文化を展示してある2つの美術館をご紹介したいと思います。
この二つとは箱根の仙石原にある箱根ガラスの森美術館と箱根ラリック美術館です。
箱根ガラスの森美術館はヴェネチアのガラス工芸の美を集めた美術館です。なにか世紀末の退廃への道行きを暗示するような展示物が丁寧に蒐集されてあります。
箱根ガラスの森美術館には如何にも昔のヨーロッパを思い出させるような建物も並んでいてロマンチックは雰囲気です。
それではガラスの森美術館の4枚の写真をお送りいたしまあす。
この4枚目の写真はヴェネチアのガラス工芸の装身具やワイングラスの日用品の展示館です。ガラスへ美しい模様を刻み込んだりしてあります。また色の違うガラスを組み合わせて融合したりガラス細工の職人技を展示してあります。ヨーロッパ文化の奥深さが分かります。
一方ルネ・ラリック美術館はガラス装飾の天才とも言うべきラリック個人の作品が蒐集展示してあります。
展示物は女性の装身具や香水瓶、おしろい入れから自動車や列車の飾りまで実に多岐にわたります。
先端にガラス飾りをつけた昔のフォード車の写真と飾りガラスの壁のついたオリエント急行の写真を合計3枚お送りいたします。写真の乗用車のラジエーターの止水栓の上を飾ったカーマスコットが半透明のガラスの飾り物でラリックの作品です。
このオリエント急行の車両ではコーヒーや紅茶、ケーキを楽しみながら寛げます。
1929年製の車両でパリとニースの間を1990年まで走っていた車両です。毎月1回はトルコのイスタンブールまで行っていたそうです。
この一輌だけを輸入して船で運んで来たのです。何故、苦労して運んで来たのでしょうか?
その理由はサロンカーの壁ガラスやランプとその傘などの内装品がラリックの美しい作品だからです。
ご存知の方も多いと思いますが箱根に行ったら是非、仙石原の箱根ガラスの森美術館と箱根ラリック美術館を訪れて下さい。
ヨーロパ文化の優れた工芸技術に感動すると思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。後藤和弘(藤山杜人)
===ルネ・ラリックの紹介===================
ルネ・ラリックは1860年にフランスで生まれ、1945年に死んだ天才的なガラス細工の職人でした。装身具、香水瓶からオリエント急行の壁飾りガラスまで実に多種多様のガラス細工を生涯にわたって作りました。箱根ラリック美術館には彼の一生の工芸品を数多く蒐集して展示してあります。その全てを見て回ると、精緻な細工と美しさに感動します。そして19世紀末のヨーロッパ文化の爛熟と退廃的な雰囲気が身近に感じられるのです。ガレー、ドームのアールヌーボウに共通する感覚です。そして彼の後半の作品はアール・デコなのです。
ルネ・ラリックのガラス細工は優れた工芸品で、それと対照的な物は、箱根彫刻の森にあるヘンリー・ムーア、ザッキン、ブールデル、などなどの彫刻の芸術作品です。
工芸品は美しく作った実用品です。彫刻は実用品ではありません。実用上は何の役にも立たない無駄な存在です。しかし人間に何故か感動を与える存在なのです。
しかし身近な日用品を美しく飾った工芸技術もヨーロパ文化のもう一つの側面です。
特に彩色した飾りガラスの装身具や窓ガラスもヨーロッパの伝統文化です。
そのような工芸技術にもとづいたヨーロパ文化を展示してある2つの美術館をご紹介したいと思います。
この二つとは箱根の仙石原にある箱根ガラスの森美術館と箱根ラリック美術館です。
箱根ガラスの森美術館はヴェネチアのガラス工芸の美を集めた美術館です。なにか世紀末の退廃への道行きを暗示するような展示物が丁寧に蒐集されてあります。
箱根ガラスの森美術館には如何にも昔のヨーロッパを思い出させるような建物も並んでいてロマンチックは雰囲気です。
それではガラスの森美術館の4枚の写真をお送りいたしまあす。
この4枚目の写真はヴェネチアのガラス工芸の装身具やワイングラスの日用品の展示館です。ガラスへ美しい模様を刻み込んだりしてあります。また色の違うガラスを組み合わせて融合したりガラス細工の職人技を展示してあります。ヨーロッパ文化の奥深さが分かります。
一方ルネ・ラリック美術館はガラス装飾の天才とも言うべきラリック個人の作品が蒐集展示してあります。
展示物は女性の装身具や香水瓶、おしろい入れから自動車や列車の飾りまで実に多岐にわたります。
先端にガラス飾りをつけた昔のフォード車の写真と飾りガラスの壁のついたオリエント急行の写真を合計3枚お送りいたします。写真の乗用車のラジエーターの止水栓の上を飾ったカーマスコットが半透明のガラスの飾り物でラリックの作品です。
このオリエント急行の車両ではコーヒーや紅茶、ケーキを楽しみながら寛げます。
1929年製の車両でパリとニースの間を1990年まで走っていた車両です。毎月1回はトルコのイスタンブールまで行っていたそうです。
この一輌だけを輸入して船で運んで来たのです。何故、苦労して運んで来たのでしょうか?
その理由はサロンカーの壁ガラスやランプとその傘などの内装品がラリックの美しい作品だからです。
ご存知の方も多いと思いますが箱根に行ったら是非、仙石原の箱根ガラスの森美術館と箱根ラリック美術館を訪れて下さい。
ヨーロパ文化の優れた工芸技術に感動すると思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。後藤和弘(藤山杜人)
===ルネ・ラリックの紹介===================
ルネ・ラリックは1860年にフランスで生まれ、1945年に死んだ天才的なガラス細工の職人でした。装身具、香水瓶からオリエント急行の壁飾りガラスまで実に多種多様のガラス細工を生涯にわたって作りました。箱根ラリック美術館には彼の一生の工芸品を数多く蒐集して展示してあります。その全てを見て回ると、精緻な細工と美しさに感動します。そして19世紀末のヨーロッパ文化の爛熟と退廃的な雰囲気が身近に感じられるのです。ガレー、ドームのアールヌーボウに共通する感覚です。そして彼の後半の作品はアール・デコなのです。
ルネ・ラリックのガラス細工は優れた工芸品で、それと対照的な物は、箱根彫刻の森にあるヘンリー・ムーア、ザッキン、ブールデル、などなどの彫刻の芸術作品です。
工芸品は美しく作った実用品です。彫刻は実用品ではありません。実用上は何の役にも立たない無駄な存在です。しかし人間に何故か感動を与える存在なのです。