後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「今日の日記、多摩湖の写真を撮りに行きました」

2020年12月26日 | 写真
快晴で風の弱い日でしたので多摩湖の写真を撮りに行きました。広い堤防の上を車椅子で走り回って来ました。この多摩湖の水は多摩川の上流で取水し、地に埋めた太い鉄管で運んで来た水です。それを武蔵境の浄水場などに送って東京の水道水にしているのです。
堤防の上の空気は新鮮で気持ちが良くなりました。広々とした多摩湖の写真をお送りいたします。





「曾遊の地の雪景色(8)雪の日の松島」

2020年12月26日 | 日記・エッセイ・コラム
仙台に生まれ育った私には近くの松島にいろいろな思い出があります。よく遊びに行った美しい海でした。緑の島々が浮かんでいる幻想的な海でした。
妻と初めてデートした場所でもありました。塩釜で船外機のついた小さな船をチャーターし、緑の島々が浮かんでいる海を松島まで妻となる人を案内したのです。
松島の素晴らしさは海の上から見ないと分からないと信じていたのです。
しかし松島の雪景色は見たことがありません。
そこで今日は曾遊の地の松島の雪景色の写真をお送りいたします。お楽しみ頂けたら嬉しく思います。

1番目の写真は雪の日の松島です。写真の出典は、https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=02616000608 です。

2番目の写真は雪の松島の五大堂です。写真の出典は、http://orgeldiary.da-te.jp/e404943.html です。

3番目の写真は雪の松島五大堂への橋です。写真の出典は、https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=02335001591 です。

4番目の写真は雪の瑞巌寺へ続く参道です。写真の出典は、https://yurika2018.blog.fc2.com/blog-entry-35.html です。

5番目の写真は雪の日の松島の全景です。写真の出典は、https://twitter.com/hashtag/%E6%9D%BE%E5%B3%B6%E9%9B%AA%E6%99%AF%E8%89%B2 です。

さて松島に関するいろいろな思い出の中から一つだけ書きたいと思います。
少し大きいカッターというボートで仲間達と碧い島々の間を何度も漕ぎ回った楽しい思い出です。それは不思議な体験でした。
仙台一高に入学したのは昭和26年でした。旧制の仙台一中の生徒が3年生にそのまま残っていました。
入学してすぐ「木工部」に入りました。驚いたことにその部は木工など一切しないで、もっぱら松島湾でカッターを漕ぎ回る倶楽部でした。
大人のような3年生が東北大学の塩釜の艇庫からカッターを借り出して来るのです。
1年生と2年生の部員が塩釜の岸壁で待っていると3年生が何処からかカッターを漕ぎよせて来ます。東北大学の艇庫の場所は3年生だけが知っている秘密なのです。それが3年生の権威なのです。
皆が乗り込むとカッターは島々の間を縫って松島湾を周航します。
3年生が舵を握り掛け声をかけます。1年生と2年生は従順な漕ぎ手です。しかし3年生は意外に優しいのです。掛け声に合わせてオールを動かしていれば力を抜いても怒りません。
そして漕ぎながら景色を楽しめと言うのです。しかし牡蠣棚だけへはカッターをぶつけてはいけないと言います。
昼になれば適当な島の砂浜へボートを乗り上げて持参のオニギリを食べます。
午後も漕ぎますが、塩釜までの帰路は漕ぐのを止めて帆走なのです。
この帆走も不思議な体験です。帰路になると3年生がカッターの先端に低いマストを立てます。
そこへ薄汚れた三角形の布製の帆を上げるのです。すると帆が風をはらんでカッターが勢い良く快走するのです。後は風まかせで塩釜まで帰ります。
そしてある時は9人乗りの細身の競走用のボートを漕いだこともありました。競走用のボートには座席が固定されているフィックスと座席が前後に動くスライデイングという2種類があるのです。どちらも船体が薄く出来ているので牡蠣棚にぶつけないように細心の注意が必要です。
このように海でボートを漕ぐ体験を何度もしましたのです。仙台一高の「木工部」は木工はしないで松島湾を漕ぎまわるクラブだったのです。今思うと不思議な体験でした。

この体験があったので、私は松島の素晴らしさは海の上から見ないと分からないと信じていたのです。それで後に妻となる人を小さな船で松島まで案内したのです。緑の島々が浮かんでいる海を周航したのです。妻は初めて海の上から見た島々の美しさに感動しました。この思い出は今も忘れられないようです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)