今日は少し壮大な想像力を働かせて恐竜が日本に棲んでいた時代のことを書きたいと思います。
恐竜は約2億年前に出てきて非常に繁栄し、日本全土にも住んでいた動物です。現在の爬虫類を大型にしたような動物です。それが6600万年前に突然絶滅してしまったのです。恐竜は2億年前から6600万年前までに生きていたのです。
6600万年前に巨大な隕石がメキシコ湾に落ちて、その粉塵が地球の上空に長期間漂い寒冷化し、全ての恐竜が絶滅してしまったのです。それは全ての生物の進化の歴史において最大級のドラマチックな現象でした。それ以前には北海道など
日本にも恐竜が数多く闊歩していたのです。
私は北海道の足寄動物化石博物館を訪れ、そのダイナミックな展示に感動し古生物に興味を持ち始めました。
足寄動物化石博物館では絶滅した海棲(かいせい)ほ乳類(束柱類(そくちゅうるい))のデスモスチルスの最も古いタイプの化石の全身骨格が復元されていたのです。
1番目の写真はデスモスチルスの骨格標本です。
2番目の写真は古代の巨大なクジラの全身骨格です。
北海道から出土した恐竜の化石の一覧は、https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/ckk/dinosaur.html に掲載されています。
さて日本の恐竜は福井県の勝山の恐竜博物館に明快に展示されています。その一部をご紹介したいと思います。
3番目の写真は福井県の勝山の恐竜博物館に展示されている草食恐竜の姿です。
4番目の写真は福井の山波を背景にした肉食恐竜の写真です。
恐竜の化石は全国で発見されていますが特に福井県では非常に多数出土しています。恐竜の棲んでいた頃の古い地層が福井県だけで地表に露出しているからです。
写真に示したような草食恐竜や肉食恐竜が日本から消えたのは6600万年前です。それから気が遠くなるような長い長い年月が流れました。
そして遂にこの日本にも人間が現れたのです。日本に人間が住んでいた証拠は人の手で加工された石器です。それが多数、確実に出土するのは2万年以上前の3万年くらい前からです。それ以前の石器も少数ながら出土しているので4万年前から日本に人間が現れたと考えられています。とにかく日本に人間が住み始めた時代には恐竜は絶滅していなかったのです。
5番目の写真は日本に人が住み始めた旧石器時代に棲んでいた動物たちです。
当時の日本の人々は定住していないで写真にあるような動物を獲りながら食べていました。獲物を焚火で焼いて食べていたのです。
今日は2億年前から6600万年前までに生きていた北海道や日本の恐竜をご紹介しました。特に以前に訪問した足寄町の足寄動物化石博物館と福井県の勝山の恐竜博物館について少しご紹介いたしました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)