北海道は日本列島では特別な地域です。アイヌ民族が住んでいました。日本人が本格的に開拓し住むようになったのは明治維新以後のことです。それ以前は松前藩の人々が道南の端にに住んでいました。そして北海道の自然は本州と違いヨーロッパ的な風景です。ロマンチックな雰囲気です。そんな北海道が大好きで何度も北海道をめぐる旅に行きました。その旅行記は次の通りす。
「旧懐の情をかきたてる小樽、登別温泉、そして斬新なキロロとトマム」、2023年05月04日
「札幌の大通り公園 、北大ポプラ並木、植物園、開拓村」、2023/05/05
「北海道と日本全土に恐竜が繁栄していた時代」、2023/05/07
「北海道の最果てのトドワラの荒涼と不気味さ、その東にある北方四島」、2023/05/08
「北海道のサーモン科学館と本州の村上の三面川と仙台の広瀬川の鮭の遡上」、2023年05月09日
さて今日は鶴居の里や美しい知床地域への旅日記をお送り致します。
旅は2015年の10月でした。羽田空港をを出発して帯広空港に降りました。狩勝峠から始まって、幸福駅、鶴居の里、阿寒湖、知床五湖、網走のオホーツク流氷館などを巡り、女満別空港から羽田に帰ってきました。
その間、十勝平野の広大な農地の風景に感銘を受けました。
一泊目は十勝の「さほろリゾート」のホテルと、2泊目はウトロのホテルに泊まる2泊3日の旅でした。
その道すがら撮った秋の北海道の写真をお送りいたします。
1番目の写真は、鶴居の里にいた鶴の一家です。鶴は一生同じ夫婦で過ごし子供も一緒です。
2番目の写真は知床のヒグマの写真です。バスの窓から撮ったヒグマです。
ホテルを出て知床五湖に近づいた頃、バスの傍の白樺林の中に大きなヒグマが悠然と歩いています。以前にも知床には何度か行きましたが、ヒグマをこんなに間近に見るのは初めてでした。
3番目の写真はエゾシカが草を食べている光景です。
4番目の写真はバスの前方の路上で遊んでいる北キツネの写真です。
5番目の写真知床五湖のうちの一番近くの一湖の写真です。
駐車場から幅の広い立派な木道があり一湖までは足が弱い人でも歩いて行けるのです。背景の山並みは知床連山です。展望台から北の方角はるか向こうにオホーツク海が青く見えます。知床連山の西の端は斜里岳で、そこで知床半島は終わっています。
知床五湖の観光の後はバスが引き返し西に向かいました。そしてウトロを過ぎ斜里へ向かいます。
6番目の写真はウトロを出た所にあるオシンコシンの滝です。
バスを駐車してお客がオシンコシンの滝壷の近くまで歩いて行きます。
国道のすぐ傍にこんなに大きな滝があるのは流石に北海道です。写真の手前に写っている人間に比較するとこの滝の巨大さが想像出来ると思います。
この後は騰沸湖を左にしてオホーツク海の岸辺を走ります。
斜里を過ぎて網走に行き昼食を摂りました。網走の寂れた繁華街を散歩して時の流れを想います。
その後は天都山に上がり「オホーツク流氷館」に入ります。年中マイナス15度に保った流氷体験室で濡れタオルを振り回し、棒状に凍るのを実験します。去年の流氷も展示してあります。屋上に上がり眺望を楽しみます。
7番目の写真の左前の湖が網走湖で、右遠方にあるのが能取湖です。
東北側の眺望は網走市とその向こうにオホーツク海が見えます。
「オホーツク流氷館」からあとは網走湖を右に見ながら女満別空港へはバスで40分の行程です。
途中、右手に網走湖に続く湿原の水芭蕉の群落地が見えます。数年前に訪れ、一面に咲いた水芭蕉の白い花に感動したことを思い出していました。
女満別空港を飛び立って一路羽田に向かいました。
以上の写真では知床近辺だけを示しました。そして北海道の自然の風景を一層引き立ているのが数々の湖です。摩周湖、阿寒湖、屈斜路湖、オネントー、サロマ湖、洞爺湖、支笏湖、などなど枚挙にたえません。
この地に「北海道」の名前をつけたのは松浦武四郎でした。それまでは北海道は蝦夷地と呼ばれ、北海道という名前は無かったのです。
松浦武四郎はアイヌの伝統文化を尊重し、北海道の各地の地名にアイヌ語の地名を漢字にして、そのまま残したのです。例えばサッポロも漢字表記にして札幌と書いたのです。
松前武四郎のおかげで北海道にアイヌ語の地名が漢字化して多数残ったのです。何故か感慨無量です。
今日は美しい阿寒湖や知床地域への旅日記をお送り致しました。そして蝦夷地 に新しい名前を着けて北海道と書いた松浦武四郎をご紹介致しました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
===北海道のアイヌ語の地名を漢字化した地名==========~=
赤平(あかびら) 旭川(あさひかわ) 芦別(あしべつ) 足寄(あしょろ) 厚岸(あっけし) 厚沢部(あっさぶ) 厚田(あつた) 厚別(あつべつ) 厚真(あつま) 網走(あばしり) 虻田(あぶた) 硫黄山 伊香牛(いかうし) 幾春別(いくしゅんべつ) 生田原(いくたはら) 石狩(いしかり)などなど多数。以下省略。
http://www1.plala.or.jp/kanakikaku/ainutimei.htm