後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「思い出のホテル(6)那須温泉の瑠庵とブリティッシュ・ヒルズ」

2024年12月10日 | 日記・エッセイ・コラム
那須温泉の瑠庵(ルアン)は旅館ですが食事が感動的に美味しいフランス料理でした。2016年に泊りました。夕食にダイニングのテーブルに座るとナイフやフォークが大小、数多く並べてあります。鮭のマリネのオードブル、新鮮なアスパラガスの温野菜、そしてソラマメの 冷たいクリームスープ、鯛・エビ・ホタテのソテー、那須牛フィレのアルル風ステーキ、最後にマロンケーキと紅茶のプリュレのデザートでした。普通のコース料理です。
しかし、驚いたことに味が格別良いのです。塩は控えめ、ふくよかで、奥深い味付けです。新鮮な材料の味が生かしてあります。魚介類の火の通しかたが絶妙です。凄い腕のシェフです。料理の味に感動して、改めて旅館のパンフレットにあるシェフの経歴を読んでみました。
鈴木三男さんという方で、15歳で料理に志し、上京します。三笠会館や有名ホテルで修業し、フランスやスイスで料理の修行をしたと書いてあります。帰国後は出身地の栃木県に戻り、那須・一望閣の姉妹館の瑠庵でシェフをしてきました。
家内がそのシェフと仲良くなって厨房で朝食のふわふわオムレツの作り方を教わり、写真も撮らせてもらいました。朝食後、我々のテーブルのそばに来て、素直そうな表情で深いお辞儀をして仕入れに出かけて行きました。

1番目の写真はシェフの鈴木三男さんです。家内が撮った写真です。
そして夕食のときワインを選んでくれたソムリエは五十嵐さんといい、那須の老舗旅館の一望閣の4代目だそうです。とても控え目な印象でお客さんとワインを大切にしている様子が分かり楽しい夕食になりました。
その上、旅館の玄関脇の建物ではフランスパンを焼いている職人が居るのです。数種類の焼きたてのパンが籠に盛り上げてありました。

2番目の写真は朝食ですが、フランスパンの職人が焼いた数種類のパンが籠に盛り上げてありました。
偶然とは言え、素晴らしいシェフとソムリエのお陰で夕食と朝食を楽しむことが出来ました。感動的な食事でした。
旅館はやっぱり泊まってみないと分からないと、今更がら人生には運、不運があるものと知らされました。
さてこの瑠庵から車で北上し福島県に入ると奥羽山脈の奥深くに忽然と建物群が現れます。ブリティッシュ・ヒルズです。そこには中世のイギリスの建物が10棟ほど霧にかすんでいました。
本格的な時代考証にもとづいて建てられ、内部の家具調度もイギリスから運びこみました。従業員もイギリス人が混じっています。とにかく本物のイギリスが有るのです。

3番目の写真はブリティッシュ・ヒルズの受付にたイギリスの女性です。

4番目の写真は霧にかすんだ中世のイギリスの建物です。

5番目の写真はブリティッシュ・ヒルズの風景です。中世のイギリスの建物が10棟ほどありました。
このブリティッシュ・ヒルズは佐野さんが2代にわたって作り上げたのです。
神田外語学院の経営母体の佐野学園の初代と2代目の理事長が25年間にわたって構想を温め、イギリスの歴史を研究しました。その成果にもとづいて1995年に完成しました。霧の中を歩きまわりながら「イギリスの中世の文化は重く、暗い。しかし、その底に文明開花の爆発力を秘めていた」、という感じが体得できます。領主の館の内部もつぶさに見ました。イギリス独特なミートパイの昼食もとりました。アフターヌーンティーもあります。
この様に、一国の文化を正確に伝えようとする施設は珍しいのでものです。
ブリティッシュヒルズの領主の館(Manor House)は200円の入場料で内部を見学できます。家具調度は17、18世紀のもの、図書館の数多くの本は皮表紙のものが多く、出版年代は1800年から1900年の間のものです。これも全て当時の領主の家の図書室にあったものだそうです。数冊の本を開いて目次を見ながら、ゆっくりすると当時に帰ったようで不思議な思いをします。ブリティッシュヒルズへ行った折にはぜひ領主の家の2階の図書室でゆるやかな時間をお過ごしになりますように。
ブリティッシュ・ヒルズも予約すれば宿泊可能です。イギリス文化愛好家はそうするそうです。ブリティッシュ・ヒルズの詳しい情報は、http://www.british-hills.co.jp にあります。

本格的なフランンス料理のお好きな方々へ那須温泉の瑠庵をお薦め致します。中世のイギリス文化がお好きな方々へはブリティッシュ・ヒルズをお薦め致します。

今日は那須温泉の瑠庵をご紹介し近くのブリティッシュ・ヒルズに展示してある建物や家具調度をかなり詳しく説明致しました。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブリティッシュ・ヒルズを (いらくさ)
2010-03-30 06:25:31
ブリティッシュ・ヒルズを
気に入って下さったようで
嬉しいです。

私もたびたび英語生活で
訪れました。
2泊3日の英国留学?です。

3年前本物の英国に
勉強に行って来た後は
御無沙汰ですが・・・・・
また行きたくなりました。

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いらくささん (藤山杜人)
2010-04-03 14:29:55
いらくささん

コメント有難う御座いました。
ブリティッシュ・ヒルズは真実の英国文化が香っていますね。子供の遊園地のようなテーマパークはいろいろありますが、騒々しくていけませんね。
あそこにお泊りとは、尊敬いたします。泊らないと本当の良さが分からないと思いました。
有難う御座いました。
敬具、藤山杜人
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