私が行く山林の中の小屋の周囲は自然林が取り囲んでいます。小屋の前にはヤマメの棲んでいる小川が四季を通じて流れています。下の写真のような所です。
人里離れた深い林の中なのでいろいろな動物が遊びにきます。イノシシ、キツネ、サル、タヌキ、イタチ・・・などなど
先日は夏の間かたづけていた薪ストーブを設置して燃やしました。煙が煙突から出ないで部屋の中に充満します。煙突を外して見て、驚きました。、中にビッシリ苔が詰まっているのです。それを下から取り出しました。一番上に白い羽毛で作られた丸い小鳥の巣があったのです。長さ150cm位の垂直部分の煙突に苔を上まで積み上げ、その上に巣が作ってあります。母鳥が多量な乾いた苔を運ぶけなげな姿が見えるようです。下にその巣と多量の苔の写真と煙突の写真を示します。
煙突の先端を金網で囲い、小鳥が中に入れないような工夫をします。次回にそのように改良する予定です。
以前は小屋の中の高い戸棚の上にカヤネズミが球状の鳥の巣のようなものを作り、子育てをしていたものです。日本で最も小さなネズミで、親でも体長が6、7cmしかありません。可愛い小鳥のような動物です。小さな子供が5,6匹、丸い巣の中で鳴いていたものです。野原のカヤやススキの高い所に丸い巣を作るのでカヤネズミと言うそうです。
それに加えて、以前、小屋の窓から良く見かけたのが雉でした。
どちらも素早くて写真が撮れないのでWikipedea からお借りして下に示します。
36年も通っていますと、小屋の回りの動物達は時代によって変わって行きます。15,6年前まではカヤネズミや雉、そして兎やリスが棲んでいました。ところが20年位前からはカヤネズミ、リス、兎は見えなくなりました。雉も居ますが、めっきり数が減ってしまいました。
その代わり、イノシシ、日本鹿、そして日本猿が急に増え出したのです。
イノシシは夜行性で、その上、神経質なので見たことはありません。しかし小川の岸をすごく掘り返して、荒らします。ミミズや昆虫を掘り出して食べているらしいのです。足跡と牙の痕が沢山残っています。困った存在です。それに比較すると日本鹿や猿はよく見ますが悪さはしません。鹿は山道を横切って林の中に消えて行きます。優雅に飛び跳ねて行きます。
猿は群れをなして雑木林に中で遊んでいます。時々、タヌキも遊んでいます。写真を撮ろうとしても素早くで撮影は難しいものです。
Wikipedeaからこれらの動物の写真をお借りして下に示します。
考えてみると日本の森林は人間の手が入らなようになって30年、40年経つのです。林業が立ち行かなくなったので放置されたままになっています。そこは野生動物の世界になってしまったのです。国土の80%は森林だといいます。この広大な森林の中は現在とても動物が増えています。日本カモシカや熊が沢山棲んでいます。人間が植林をしたり、けたたましい音を出すチェーンソーで伐採しなくなったのです。森林が縄文時代の状態に戻ったのです。この状態は喜ばしいことです。心が豊かになります。しかし林業を一切しないで、外国から安価な木材を輸入するだけでは心が貧しくなるようです。農業を保持し、ある程度の林業をしていないと精神衛生上良くないと思います。漁業も同じです。地球が与える自然の産物を有難く頂く気持ちが人々の心を幸せにすると信じています。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人