後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「夏になると感動する冷蔵庫と冷凍技術の進歩」

2024年07月20日 | 日記・エッセイ・コラム
毎年、夏になると感動することがあります。冷蔵庫と冷凍技術の進歩です。戦後の日本の技術革新の成果です。おかげで私どもの暮らし方が随分と変わりました。
戦前に家庭の冷蔵庫と言えば断熱材の木で出来た箱で中の上の段に大きな氷を入れ下の段に食品を入れておきました。しかし戦後、冷凍技術が次第に進歩して安価な冷蔵庫が出来るようになったのです。
気体を圧縮して急に膨張させると温度が下がる原理を利用したのです。しかし気体を圧縮すれば温度が上がります。温度が上がった部分を外気で冷やし、温度が下がった部分を冷蔵に利用するのです。文章で書けば簡単そうですが、温度が上がった部分と下がった部分を分離するのが技術的に難しいのです。この困難を克服したのが現在の家庭用の冷蔵庫です。
中の上の段は氷が出来る氷室なっていて下が食品を冷蔵するスペースになっています。
上の段の氷が出来る氷室を大きく作り車に積んだものが冷凍車です。列車に積んだものが冷凍貨物列車です。
従って野菜や魚肉を新鮮なまま遠方から近所のスーパーや商店まで届けることが出来るのです。
一例として近所のある鮮魚店に並んでいる活きの良い魚の写真を示します。写真は小金井の駅前の魚屋で自分で撮ったものです。
このような写真を撮りなが私が愕然としました。ひどく驚いたのです。終戦後の魚屋は大変臭かったのです。魚の腐った臭いがフンプンとしていました。それが驚いたことにまったく無臭なのです。無臭なので隣には肉や野菜が何事も無かったように静かに並んでいます。感動します。
こんな事情なので私の趣味は魚屋で活きの良い魚の姿を眺めることになりました。活きの良い魚の姿を見ると何故か幸せな気分になるのです。
戦前、戦後に塩釜漁港に近い仙台で育ったせいでイワシやニシンを毎日のように食べたせいです。イワシやニシンは塩着けで活きが悪いものでした。氷が無くて塩着けしか出来なかったのです。当時は肉が貴重で魚しか食べれなかったのです。
ですからこそ活きの良いいろいろな魚の姿を眺めると感動してしまうのです。

この私の趣味は幼い頃に魚をあまり食べなかった家内には理解しにくい趣味です。家内は利尻コンブや三陸のワカメを買って喜んでいます。
趣味ですから外国に行っても魚屋を見に行きます。圧巻はバンクーバーやシアトルの魚市場、フィッシャーマンズ・ワーフでした。売り場の規模が大きくて種々の魚が無造作に並んでいるのです。感動ものです。
アメリカではキャット・フィッシュというナマズを何度も食べました。白身で上品な味です。キングサーモンもよく食べました。
ドイツに住んでいた頃は、淡水のマスやドイツ鯉やウナギもよく食べました。水桶に生きたまま売っているのです。ニシンやキングサーモンも美味しかったです。
 
それにしても日本で売っている魚の全てが活きが良いのです。冷凍運送技術の驚異的進歩が活の良さを保っているのです。技術の進歩に感慨無量です。
 
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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