今年も間も無く暮れようとしています。
先週行った黒目川の水源地の武蔵野の黄葉の写真を眺めて楽しんでいました。
その写真をここに示します。
これらの写真をみながらどうしても脳裏に浮かぶのが後藤健二さんの殺害から始まった今年のテロ事件の数々です。
日本のマスコミでは後藤健二さんと湯川遙菜さんの殺害とフランスとアメリカのテロ事件しか大きく報道されていません。しかしデンマークやトルコやチュニジアやケニアやクウェートやバングラデシュやエジプトやレバノンや西アフリカやナイジュリアなどで合計18件もの残忍なテロ事件が起きたのです。
今年の世界はテロに揺れた一年でした。
幸い日本はイスラム世界とキリスト教世界の闘争には巻き込まれず、日本国内におけるテロ事件は有りませんでした。
しかし以下に示す今年の世界のテロ事件の一覧を見ると怖くなります。
「イスラム過激派とテロ事件の歴史」http://homepage2.nifty.com/hashim/terror4.htm
2015/01/07 仏週刊新聞「シャルリー・エブド」が襲撃され、17人死亡
2015/01/20 ISIS(イスラム国)が二人の日本人の人質を取って身代金を要求する動画がインターネット上に公開される
2015/01/24 湯川遙菜さん殺害動画がインターネット上に公開される
2015/02/01 後藤健二さん殺害動画がインターネット上に公開される
「アベ(安倍晋三首相)、勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決断のために、このナイフはケンジを殺すだけでなくお前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。日本の悪夢が始まる」と脅迫
2015/02/14 デンマークの首都コペンハーゲンでイスラム教と言論の自由に関する討論会の会場を狙った銃撃、1名死亡。
翌日未明にシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)付近でも銃撃、1名死亡。
2015/03/18 チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館で観光客に対して銃撃。日本人3名を含め19名死亡。
2015/04/02 ケニア東部ガリッサで覆面姿の武装集団が大学を襲撃。約150人死亡。ソマリアのアル・シャバーブが犯行声明。
(アル・シャバーブによる大規模テロとしては、2010/07/11、2013/09/21も参照)
2015/06/26 フランス南東部のガス工場に侵入した車が爆発するとともに、頭部が切断された遺体が発見。
2015/06/26 クウェート市内のシーア派モスクで自爆テロ、27人以上が死亡。クウェート国内でのイスラム国関連のテロは初めて
2015/06/26 チュニジアのスースで高級リゾートホテルを襲撃、39人以上が死亡。イスラム国が犯行声明。
2015/10/03 バングラデシュ北部ラングプールで農業に従事していた日本人男性が銃撃され、死亡。イスラム国が犯行声明
2015/10/10 トルコの首都アンカラ、アンカラ駅前で2度の自爆テロ。95人以上死亡。
2015/10/31 エジプトのシャルムエルシェイクを出発したロシアの航空機がシナイ半島上空で墜落。乗客乗員全員224人死亡。「イスラム国シナイ州」が犯行声明
2015/11/12 レバノンの首都ベイルートのヒズブッラー支配地域で連続自爆テロ、43人死亡。「イスラム国」が犯行声明。
2015/11/13 フランスの首都パリで、劇場、レストラン、サッカー場など6カ所で銃撃・自爆テロが同時発生。120人以上死亡。「イスラム国」が犯行声明。フランス史上初めての組織的な自爆テロ。仏政府は全土に非常事態を宣言。
2015/11/20 西アフリカ、マリの首都バマコで米系高級ホテル「ラディソン・ブルー」を襲撃、人質約170人をとる。27人以上死亡。
2015/11/24 チュニジアの首都チュニスで大統領警護隊が乗ったバスが爆発、隊員ら12人以上が死亡。
2015/11/27 ナイジェリア北部カノ州の村でシーア派の行進を狙った自爆テロ。21人以上死亡。
そして、サンバーナーディーノ銃乱射事件 は、2015年12月2日、アメリカ合衆国カリフォルニア州のサンバーナーディーノの障害者支援の福祉施設で、重武装した2名によって発生した銃乱射事件がありました。事件現場にて14名が死亡、重軽傷者17名。事件発生後に事件現場から数マイルの住宅街で、警察によって容疑者二名(男1、女1)が射殺された事件です。
それにしても日本は平和な一年でした。
一般市民をカラシニコフ自動小銃で乱射する事件も起きていません。そして自爆テロも皆無でした。
中東のイスラム教諸国は明治維新以来の日本の外交や戦争をかなり好意的に評価している様子です。安倍政権がアメリカ主導の「テロとの戦い」の戦列に加わろうとしていますが、多くの国民は反対しています。
フランス、アメリカ、親米のアラブ諸国はシリア国内のイスラム国陣営を爆撃していますが、日本が戦闘機や爆撃機を派遣する可能性はありません。
こんな事情をイスラム教諸国は冷静に見ているのでしょう。
元来、イスラム教とキリスト教との歴史的な抗争には日本は無縁でした。今後もこの方針を貫き通すのが賢明な外交政策と信じます。
国際情勢は複雑に揺れ動いています。
来年も日本が安全な国になるようにお祈りする他はありません。
どうぞ来年も日本にテロが起きませんように、!そして世界中からテロ事件が無くなるように!心からお祈りいたします。
===参考資料=============
何故カラシコフ自動小銃はテロに使用されか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%95
カラシコフ自動小銃AKはシンプルな設計で量産にも向いており、「どんなに乱暴に扱われても壊れない」「グリスが切れようが水に浸かろうがまだ撃てる」と言われるほどの、並外れた耐久性を備えていた。このため旧共産圏をはじめ、発展途上国等でライセンス生産品やその改良型、コピー商品が続出した。半世紀を経た後も世界中で広く用いられている。
彼の設計した小火器は、一般にソ連の兵器らしく簡潔な設計で、並外れて耐久性に優れ、過酷な環境でも確実に作動して、多くの軍人からの信頼をかち得た。
ミハエル・カシニコフは1946年に後にAK-47として知られることになる全自動発射可能な自動小銃を設計した。その年に行われた試験で他の小銃と比較した結果、信頼性と火力の高さを評価され、既に1946年に半自動式のSKS(シモノフ・カービン)が制式採用されていたにもかかわらず、新たにAK-47の生産が決定される。1949年からソビエト連邦軍内で配布が始まり、1950年代中期以降は広く普及した。のち改良型・派生型の「AKM」や「AK-74」も出現している。以下省略。
先週行った黒目川の水源地の武蔵野の黄葉の写真を眺めて楽しんでいました。
その写真をここに示します。
これらの写真をみながらどうしても脳裏に浮かぶのが後藤健二さんの殺害から始まった今年のテロ事件の数々です。
日本のマスコミでは後藤健二さんと湯川遙菜さんの殺害とフランスとアメリカのテロ事件しか大きく報道されていません。しかしデンマークやトルコやチュニジアやケニアやクウェートやバングラデシュやエジプトやレバノンや西アフリカやナイジュリアなどで合計18件もの残忍なテロ事件が起きたのです。
今年の世界はテロに揺れた一年でした。
幸い日本はイスラム世界とキリスト教世界の闘争には巻き込まれず、日本国内におけるテロ事件は有りませんでした。
しかし以下に示す今年の世界のテロ事件の一覧を見ると怖くなります。
「イスラム過激派とテロ事件の歴史」http://homepage2.nifty.com/hashim/terror4.htm
2015/01/07 仏週刊新聞「シャルリー・エブド」が襲撃され、17人死亡
2015/01/20 ISIS(イスラム国)が二人の日本人の人質を取って身代金を要求する動画がインターネット上に公開される
2015/01/24 湯川遙菜さん殺害動画がインターネット上に公開される
2015/02/01 後藤健二さん殺害動画がインターネット上に公開される
「アベ(安倍晋三首相)、勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決断のために、このナイフはケンジを殺すだけでなくお前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。日本の悪夢が始まる」と脅迫
2015/02/14 デンマークの首都コペンハーゲンでイスラム教と言論の自由に関する討論会の会場を狙った銃撃、1名死亡。
翌日未明にシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)付近でも銃撃、1名死亡。
2015/03/18 チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館で観光客に対して銃撃。日本人3名を含め19名死亡。
2015/04/02 ケニア東部ガリッサで覆面姿の武装集団が大学を襲撃。約150人死亡。ソマリアのアル・シャバーブが犯行声明。
(アル・シャバーブによる大規模テロとしては、2010/07/11、2013/09/21も参照)
2015/06/26 フランス南東部のガス工場に侵入した車が爆発するとともに、頭部が切断された遺体が発見。
2015/06/26 クウェート市内のシーア派モスクで自爆テロ、27人以上が死亡。クウェート国内でのイスラム国関連のテロは初めて
2015/06/26 チュニジアのスースで高級リゾートホテルを襲撃、39人以上が死亡。イスラム国が犯行声明。
2015/10/03 バングラデシュ北部ラングプールで農業に従事していた日本人男性が銃撃され、死亡。イスラム国が犯行声明
2015/10/10 トルコの首都アンカラ、アンカラ駅前で2度の自爆テロ。95人以上死亡。
2015/10/31 エジプトのシャルムエルシェイクを出発したロシアの航空機がシナイ半島上空で墜落。乗客乗員全員224人死亡。「イスラム国シナイ州」が犯行声明
2015/11/12 レバノンの首都ベイルートのヒズブッラー支配地域で連続自爆テロ、43人死亡。「イスラム国」が犯行声明。
2015/11/13 フランスの首都パリで、劇場、レストラン、サッカー場など6カ所で銃撃・自爆テロが同時発生。120人以上死亡。「イスラム国」が犯行声明。フランス史上初めての組織的な自爆テロ。仏政府は全土に非常事態を宣言。
2015/11/20 西アフリカ、マリの首都バマコで米系高級ホテル「ラディソン・ブルー」を襲撃、人質約170人をとる。27人以上死亡。
2015/11/24 チュニジアの首都チュニスで大統領警護隊が乗ったバスが爆発、隊員ら12人以上が死亡。
2015/11/27 ナイジェリア北部カノ州の村でシーア派の行進を狙った自爆テロ。21人以上死亡。
そして、サンバーナーディーノ銃乱射事件 は、2015年12月2日、アメリカ合衆国カリフォルニア州のサンバーナーディーノの障害者支援の福祉施設で、重武装した2名によって発生した銃乱射事件がありました。事件現場にて14名が死亡、重軽傷者17名。事件発生後に事件現場から数マイルの住宅街で、警察によって容疑者二名(男1、女1)が射殺された事件です。
それにしても日本は平和な一年でした。
一般市民をカラシニコフ自動小銃で乱射する事件も起きていません。そして自爆テロも皆無でした。
中東のイスラム教諸国は明治維新以来の日本の外交や戦争をかなり好意的に評価している様子です。安倍政権がアメリカ主導の「テロとの戦い」の戦列に加わろうとしていますが、多くの国民は反対しています。
フランス、アメリカ、親米のアラブ諸国はシリア国内のイスラム国陣営を爆撃していますが、日本が戦闘機や爆撃機を派遣する可能性はありません。
こんな事情をイスラム教諸国は冷静に見ているのでしょう。
元来、イスラム教とキリスト教との歴史的な抗争には日本は無縁でした。今後もこの方針を貫き通すのが賢明な外交政策と信じます。
国際情勢は複雑に揺れ動いています。
来年も日本が安全な国になるようにお祈りする他はありません。
どうぞ来年も日本にテロが起きませんように、!そして世界中からテロ事件が無くなるように!心からお祈りいたします。
===参考資料=============
何故カラシコフ自動小銃はテロに使用されか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%95
カラシコフ自動小銃AKはシンプルな設計で量産にも向いており、「どんなに乱暴に扱われても壊れない」「グリスが切れようが水に浸かろうがまだ撃てる」と言われるほどの、並外れた耐久性を備えていた。このため旧共産圏をはじめ、発展途上国等でライセンス生産品やその改良型、コピー商品が続出した。半世紀を経た後も世界中で広く用いられている。
彼の設計した小火器は、一般にソ連の兵器らしく簡潔な設計で、並外れて耐久性に優れ、過酷な環境でも確実に作動して、多くの軍人からの信頼をかち得た。
ミハエル・カシニコフは1946年に後にAK-47として知られることになる全自動発射可能な自動小銃を設計した。その年に行われた試験で他の小銃と比較した結果、信頼性と火力の高さを評価され、既に1946年に半自動式のSKS(シモノフ・カービン)が制式採用されていたにもかかわらず、新たにAK-47の生産が決定される。1949年からソビエト連邦軍内で配布が始まり、1950年代中期以降は広く普及した。のち改良型・派生型の「AKM」や「AK-74」も出現している。以下省略。