80歳になると、それを境にして別の世界に入るのかも知れません。それは私だけの感じ方と思いますが、この頃そんな想いにとらわれています。記憶が薄れ、いろいろなことが遠い昔のことして忘れていきます。そして何故かとても平和な気分になります。
そんなとき活き活きと蘇るいろいろな記憶があります。その一つに三輪 修さんの3点の絵画があるのです。まずその3点の絵画をゆっくりご覧下さい。
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この絵は、「夢景」です。93×70cm、2003年作の鉛筆画です。
この絵を見る度に私は抑えがたい郷愁を感じるのです。この絵に感動して三輪 修さんの個展を銀座の日動画廊に見に行きました。あれはもう7年も前のことでした。
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この絵は、「村の風景 」です。100M、1996年作の油彩画です。
日動画廊で三輪さんと知り合いました。そして他の絵画も沢山あることを教えてくれました。上の絵はその中の好きな絵です。ヨーロッパの村の風景です。中世のような農家を曲がった白い道路が囲むようにあります。家々の向こう側は広い畑になっていて道路の先は並木道になっているようすが薄く描いてあります。何故か幼少の頃何度も見たような風景です。ヨーロッパに住んでいないのにそのように感じさせるから不思議です。
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この絵は、「パリの橋」です。30F、1996年作の油彩画です。
上の絵は写真ではありません。油絵なのです。何度も、何度も丁寧に水の面を塗り加えて行くとこのような川の深さが描くことが出来るそうです。橋の上を歩いている人影がパリを感じさせるのは私の思い込みです。
三輪さんの絵画の世界に魅了されました。
その後の2010年4月9日に、名古屋日動画廊で彼の個展も見に行きました。
独自の画風の確立に苦労なさいましたかと聞いてみました。彼は携帯電話を取り出して処女作を見せてくれました。
そして話してくれました。「毎日のように画風を変えて描いていました。それは苦悩といえばそうですが、後から考えると懐かしい苦しみです。そして十数年前に現在の画風を確立したのです。」
三輪修画伯の作品は、http://mujika.jp/miwa/miwa-tenji.htm に年代別に掲載してあります。私はどの絵も好きです。全ての絵には存在感があります。存在の向こうにあるものが見え隠れしています。
あの世の風景でしょうか?希望の光輝く世界でしょうか?深い悲しみの世界でしょうか?見るたびにその光景が変わります。
彼の年代別に掲載した作品を見ると、1992年から同じ画風の作品が出ています。きっと1992年前後に独自の画風を確立したのだと思われます。
彼は続けて言います、「この画風にこだわっています。変えるつもりはありません。」
私はおめでとう御座いますと言いたかったのです。しかしその言葉を飲み込みました。軽々しい言葉は言うべきではないと感じたのですい。
三輪修画伯には画家としての勇気があります。思想があります。節操があります。抜群の眼とテクニックもあります。まだお若いのでこれからもっともっと傑作を描くでしょう。そして必ずや日本の絵画の歴史に名をとどめる人であると信じています。
皆様も是非、http://mujika.jp/miwa/miwa-tenji.htm をご覧下さい。
そしてご感想を是非お送りください。久しぶりに彼へメールを送り、皆様から頂いたご感想をお送りしたいと思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
そんなとき活き活きと蘇るいろいろな記憶があります。その一つに三輪 修さんの3点の絵画があるのです。まずその3点の絵画をゆっくりご覧下さい。
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この絵は、「夢景」です。93×70cm、2003年作の鉛筆画です。
この絵を見る度に私は抑えがたい郷愁を感じるのです。この絵に感動して三輪 修さんの個展を銀座の日動画廊に見に行きました。あれはもう7年も前のことでした。
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この絵は、「村の風景 」です。100M、1996年作の油彩画です。
日動画廊で三輪さんと知り合いました。そして他の絵画も沢山あることを教えてくれました。上の絵はその中の好きな絵です。ヨーロッパの村の風景です。中世のような農家を曲がった白い道路が囲むようにあります。家々の向こう側は広い畑になっていて道路の先は並木道になっているようすが薄く描いてあります。何故か幼少の頃何度も見たような風景です。ヨーロッパに住んでいないのにそのように感じさせるから不思議です。
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この絵は、「パリの橋」です。30F、1996年作の油彩画です。
上の絵は写真ではありません。油絵なのです。何度も、何度も丁寧に水の面を塗り加えて行くとこのような川の深さが描くことが出来るそうです。橋の上を歩いている人影がパリを感じさせるのは私の思い込みです。
三輪さんの絵画の世界に魅了されました。
その後の2010年4月9日に、名古屋日動画廊で彼の個展も見に行きました。
独自の画風の確立に苦労なさいましたかと聞いてみました。彼は携帯電話を取り出して処女作を見せてくれました。
そして話してくれました。「毎日のように画風を変えて描いていました。それは苦悩といえばそうですが、後から考えると懐かしい苦しみです。そして十数年前に現在の画風を確立したのです。」
三輪修画伯の作品は、http://mujika.jp/miwa/miwa-tenji.htm に年代別に掲載してあります。私はどの絵も好きです。全ての絵には存在感があります。存在の向こうにあるものが見え隠れしています。
あの世の風景でしょうか?希望の光輝く世界でしょうか?深い悲しみの世界でしょうか?見るたびにその光景が変わります。
彼の年代別に掲載した作品を見ると、1992年から同じ画風の作品が出ています。きっと1992年前後に独自の画風を確立したのだと思われます。
彼は続けて言います、「この画風にこだわっています。変えるつもりはありません。」
私はおめでとう御座いますと言いたかったのです。しかしその言葉を飲み込みました。軽々しい言葉は言うべきではないと感じたのですい。
三輪修画伯には画家としての勇気があります。思想があります。節操があります。抜群の眼とテクニックもあります。まだお若いのでこれからもっともっと傑作を描くでしょう。そして必ずや日本の絵画の歴史に名をとどめる人であると信じています。
皆様も是非、http://mujika.jp/miwa/miwa-tenji.htm をご覧下さい。
そしてご感想を是非お送りください。久しぶりに彼へメールを送り、皆様から頂いたご感想をお送りしたいと思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)