稽古着の背中の「ドクロ」の刺しゅう。額(ひたい)にある三日月のような模様は傷跡とも、角(つの)とも言われる。
この稽古着の主は、新選組局長・近藤勇が、小野路村(東京都町田市)で剣術を指南していたころに着けていた。武士は、死地に赴く覚悟を示すため戦場でドクロの模様入りの上着や袴(はかま)を好んで身につけると言われている。
先日の史跡巡りでは新選組のダンダラ模様の羽織や、こんな稽古着を着たり、身も心も新選組隊士になりきって、勇気のある都心の周回をした。流石日頃着こなして居るのか、田町改札の雑踏の中で徐に衣装を取り出し、さっさと着込んで街中に出た。この戦闘服を着た人達を含めた集団姿の群れは人込み激しい赤坂・六本木周辺では、異様な姿と目に映ったであろう。
東京タワーから六本木に向かう途中に狸穴にロシア大使館があり、折しもプーチン大統領が来日で、防弾ガラスの面で身を固めた戦闘服姿の警官があちこちで立っていた。
その前を異様な姿の一連隊がゾロゾロ通過する。さすが刀や槍を下げていなかったので職務質問まで及ばなかったが、彼らの凝視する目は異常ならざる者との目付きであった。
官軍(警察官)と浪士とのにらみ合い、すわっ「平成の乱」と思ったが、80を越える白髪姿の古参の浪士も居られる群れに、そんな心配は無用であった。(笑い)
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