人間どもがワシの姿を見て、何が楽しんだろう。ともかくこの糞熱い最中かったるいなあと「ぐわ~~」と大きなあくび、しごく平和であるが、ライオンに取って退屈極まりない1日のようである。
小動物を除いて身の丈チョット越える大きい動物は総て恐怖の対象となる孫娘が、何が知識の源泉か判らないがライオンバスに夢中である。
ならば、一度は付き合ってやろうかと、物珍しさも手伝って 多摩動物園のライオンバスに目指した。
日中30°を遥かに越える晴天に、地面から照り返す暑さは既に40°近くではなかろうか。
広い園内にあって、目指すはかなり広いスペースを取った掘割のライオン王国の獣舎へ向かう。
地上から地階へ、ライオンバスの発着場はトンネル上に続いた先にバス発着場に結ばれる。
バスは定員のお客を乗せて、ピストン輸送するが、来場客が多く、このトンネル待機する。
薄暗いトンネルではあるが、外の炎天下から来ると冷房がガンガンと効き、一時の暑さから開放され中は頗る気持ちは良い。待機待ちのお客にライオン達の写真や案内が掲載され、その掲示物に、期待感が募ってくる。
先発の一帯が降車し、順番待ちの列がようやく動き、やがてライオンバスに案内される。
四囲は完全透明の窓に覆われ、完璧に外部と遮断された檻に人間が乗せられ、バスガ愈、発車しけむったそうに、数頭づつ群れなすライオンの中に入っていく。
バスは決められたコースを走って行くが、そのコースを遮る様に何頭かは横たわっているがバスがそちらに向かっても立ち退きせず、あわやバスの下敷きになろうとする寸前に体を交わし、退避する。ここいら辺りはバスのベテラン運転手とライオン達の阿吽の呼吸で寸での災禍をかわす、学習機能が働いているのであろうか、ハラハラしながらも見事な運転さばきに感心したりする。
やがてコース脇に据えられた台の上に構えるライオンに急接近する。窓越しに手の届く距離に接近するライオンにバスの中では大騒ぎ、でもそんな人間の姿は見飽きたのか、全く無視するかのように、大口を開け、退屈する姿が自然のままであった。
ぐわ~と開けられる大口に超怒迫力、大人も子供も皆、その姿に興奮していた。
怖がり屋の孫娘も何とか超ワイドショーをクリアー、満足したように思いでを一つ造ったようである。
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