写真は今や話題の"王貞治記念グランド"である。その軌跡を辿ってみよう。
あれよあれよと言う間に早実が頂点を登り詰めたが、その足どりは決して順風満帆ではなかった。地方大会の西東京大会での初戦は都立昭和高校と3:2の僅差で辛勝している。
判官贔屓ではないが一都立高が名門校に伍して戦い、苦しめた事実とその相手が全国制覇をなし遂げスポットを浴びる早実であったことは破れたとはいえ、誇るべき事ではなかろうか。
準決勝では日大鶴高と5:4の僅差、決勝では日大三高11回の延長戦で5:4で西東京の代表をもぎ取っての出場であった。
甲子園では全国区の群雄割拠の代表校を破り、最後は駒大苫小牧校と延長引き分け再試合の末、その栄冠を勝ち取った。
その戦い振りは球史に残る名勝負に高校野球の純真さと爽やかさに感動を与えてくれた。
同じスポーツでありながら、亀親子とその取り巻きで演じられたボクシングのダーテイーさが、話題になり、挙げ句の果てに、その判定にまで疑惑が向けられ、不快感さえ生れた。
そんな背景の中で苫小牧、早実の戦いは力と力とのぶつかり合い、終わってみれば、苦しみに耐えた斉藤投手の涙と田中投手の総て出し終わった笑みが好対照にドラマの最後を飾り、スポーツの清新さと若者達のひたむきさから感動さえ生れた。
折しも、そん事件があっただけに、同じスポーツとして比較するのは飛躍しているかも知れないが亀の存在が皮肉にも引き立て役になってしまったとも思える。
ひたむきさと品性の中で、地方大会から一人で投げぬいたニューヒーロの誕生に一挙主が注目され、汗を拭うしぐさに、ハンケチ王子なんて言葉も生れるなど話題の多い大会であった。
そんな天下を極め、彼らの汗を染み込んだ練習グランドが多摩丘陵を挟んだ隣接の八王子市南大沢にある。
写真の通り、周囲は住宅地から外れた小山内裏公園に隣接する高台の一角で、外部からも隔離された場所だけに背後の鬱蒼とする自然の中、野球に没頭できる環境である。
両翼93m センター120m 黒土と砂の混合土 夜間照明付その名も"王貞治記念グラウンド"とされ、彼らにとっても偉大な大先輩王貞治がなし得なかった、優勝の歴史を刻んだ。
そんな優勝の余韻をじっくり確かめながらも、既に次の練習が始まっている。
汗と涙の感動を生んだ甲子園の土もきっと、このグランドの土と混ざり、新たなヒーローの誕生を生むのであろうか、その土にまみれた若者達が輝いていた。
北海道に行って居たのでスレが遅れてしまいました。
さて、律義な斉藤投手の事だから、きっと来るでしょう。それにしても高台、関係者以外寄せつけない環境になっており、野球道に没するには最適な場所でした。
あの甲子園を沸かした何万の観衆に囲まれた環境とは全く別の世界、斉藤投手の汗がこのグランドにしみこみ、段々力を付けていったんでしょう。
プロ行きを避け、今時、文武両道なんて言うセリフをはける若者に心酔してしまいます。
"王貞治記念グランド"すばらしいグランドですね。こんなグランドがあるとは知りませんでした。流石は伝統校、歴史の重みが違いますね。
斉藤投手大学進学決まりましたが、このグランドに顔を見せるのでしょうか。
当分人気は続くでしょうから・・・(^^)