春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

亡き兄の遺影を追って

2008-04-25 06:51:00 | 家族の絆

今月が兄の命日ともあって、仏壇にお線香を上げてきた。
普段、幕末の志士を追って他人様の墓巡りは良くやるが、身内に疎遠ではと多少の自戒をこめての仏様の供養にと思い立った。
生前は何度か訪ねたが、西鎌倉までの遠方、亡くなってから既に10数年経ち、既に兄貴の歳を越えてしまった。
昨今の原油高騰のおり、車での訪問は避けるべきではあったが、東京の外れから遠路鎌倉まで無謀にも車を使った。環境汚染の償いに、冷房は止め、急発進は避け、控えめなアクセルの踏込みにクリーピング走行を心がけで省エネ化を図ったら車間距離が空き、せっかちな車がドンドン割り込んで来る。16号から保土ヶ谷バイパス 、横横(横浜・横須賀道路)から日野ICで降りて、写真の大船のモノレールを頭上に見ながら、狭く、入り組んだ道を通りながら、何とか西鎌倉に辿り着く。しかし10数年前の記憶は既に何処変え吹っ飛び、ナビ設定に近隣に付いたが、住宅地の真っ只中、似たような家ばかりで、見つからず、狭い路地を怪しげに物色するように、付近をくるくる探索した。人影の少ない宅地に、幸いにして近所のおばさんの井戸端会議を見付け、其処に割り込み、漸く訪ね当てた。
家に上がり、庭先の納戸の小屋はそのまま、趣味の電気機材が満載で学校に寄付し、軽トラックが満載なった当時のことが、少しずつ蘇ってきたが、主が変わって息子がそのまま趣味の場所で使っているようである。仏壇前で線香をあげて漸く辿り着いたこと、まだまだくたばらないぞ、なんていきがってみながら手を合わせる。
電気試験所から電機メーカーへ、俗に言う天下りであるが、電機関連の趣味に秋葉のジャンク屋(中古品屋)のように電機機材に埋もれた中で、仕事も趣味もその道に生涯走り続けていた。
そんな背中を見ながら、感化されたのか一回り違うが、己も同じように電機会社に勤め、多少なりともその道に足を踏み込むことになってしまった。
「まあ~良く来たな~」とでも言うように仏壇の向こうから、遥か彼方の昔を思い出しながら対面は果たせ、何となくほっとした。
横殴りの雨の中再び、愛車で我が家へ、神経を磨り減らしての運用走行はそろそろ限界かなと思いつつ、ぐったりしながら、何とか気ままなドライブは終わった。
愛車の背後は閉じられたままのガレージ、兄貴の車は未だ健在で更新されているが、ほとんどこのガレージで眠っているようであった。


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