エレクトーンの発表会が予定され、当日、着飾る淡いピンク色のドレスも付けてその練習ぶりを披露して貰った。その演奏曲用に用意された電子媒体を差し込むと、丸でオーケソトラのような複数の楽器から鳴らされるバック演奏の中でリズミカルな「こぐまのマーチ」が演じられる。エレクトーンの前に座ると、真剣な顔をして、もう別人のように、演奏者の顔になっており、見事な指捌きに、ただ感心する。
いよいよ発表会、じいじ来てねと約束したが、会場は東京の西の外れから2時間以上かかる横浜の新杉田であった。往復5時間近く、しかし演奏は5分程とも思えたが、此処は娘孫の晴れ舞台にと行かざるを得なかった。大勢の出演者に動員された家族に縁者が見守る中で、出番で呼び出され、ステージの隅からスポットを浴び、エレクトーンに着座、流れるように自分の持ち回りを果たし、無事に演奏は終わった。あの高いステージに大勢の視線を浴びながら、物おじすることなく、堂々としていた。
幼児から始まり、小中学生から大人まで、曲目の難易度が高くなっていく。後半近くにママの登場、専用カメラで捉えた映像がオーバヘッドプジェクターで大きく写される。プロの演奏会のような演出効果でダイナミックな演奏が繰り広げられる。高度な演奏者のプログラムにはさまり、大分緊張したようであるが、かって離れていた時間を取り戻し、楽しく聞く事が出来た
全ての演奏も終わり、全員ステージに上がって花束の贈呈、ピンク色の衣装に花束を掲げる姫の姿を何とか納める事が出来た。親子2代の引き継がれた絆にホットしながら見届け家路に、眩しいステージ姿の残像が、何時までも残った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます