春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

究極の自動化「回転寿司」

2018-08-18 16:15:00 | 家族の絆
夏休みに大事な孫姫さまをお迎えして、さ~てどうするか
「回転寿司でも行くか~?」と声をかけると
「いくいく、」間をおかず、返って来る言葉に、淀みはなかった。
どんどん逞しく育っていく過程で、一緒に何かすることが
難しくなった。

世代を越えて、繋がるものの一つが回転寿司であった。
贅沢を許せない耐乏生活で育ってきた我々世代には寿司は高値
の花、贅沢品であった。
それが、鮮度の高い材料とも併せ、高度な技を背景に職人の手に負う
所からどうしても、高値は当たり前であった。
そんな、職人プロが回転寿司では目の前から完全に姿が見えなくなって
しまった。
ループ状のレールを通じて、載せられた食材が、テーブル
に用意された端末を操作し、 注文すれば、それほど待た
ずに手許にやってくる。
レールを通じてテーブル・カウンターと目に見えない裏方
が意のまま動いてくれる
その裏方が客の意を受け、判断し、にぎり、皿に載せ、
客席までの搬送を機械がやってのけ、徹底的なコストダウン
が叶えられたのであろう。
こうして、我々が手の届く 廉価な寿司が実現するのであろ
うか・・・。

<早速、寿司屋へ向かう>
連日の猛暑の中、外は容赦なく照りつけるお天道様に少しでも
涼気をと鬱蒼とした 樹木のトンネルの公園の急階段を登っていく。
温度が高く成りすぎると蚊の活動も止まると言われるが、此処では
美味しい獲物に容赦なく、襲撃された。
急階段の通り道は整備され、こんなに広い空間をもっているが、
両脇はご覧の通り、笹藪の中、蚊の温床地帯であった。


トンネルを出て、広い通りに出る。激しく行き交う車両の向こう側が、
目的のお店である。
『は』の屋号の看板は遠目にも、その存在を確かめられる。
看板の姿が目の前に見え、ホットさせられる。



日陰無く焼けつくコンクリートに容赦なく、照りつけ、猛烈に暑い。
店に入り、ガンガン効いた冷房にほっと一息付ける。
入り口には胸に端末を下げた、ロボット君が待ち受け、出迎えてくれる。

真ん前の長椅子には次から次ぎへと来店する客を前に、空席を
検出し、次々と案内する。端末を操作すると端末から発券が出てきて
その券を持って、指定の席に向かう。その間、人を介さず、ロボット
と向き合い、一対一である
ロボットの背後にカウンターがあり、食事が終わった客が列をなし
精算を済ます。
1名のロボットと2名の係員のチームで広い店内の多数の来客
の出入り、精算を見事に裁いている。


「さ~て、何にするかな~」

眼の前のタッチパネルでそれぞれ、寿司も握り、巻物、飲み物、
レザートなど種別単位で階層化され欲しいものが注文出来る。
スマホで既に日常、使いこなしている孫姫さまも、タッチ操作
も鮮やかに、欲しいものを次々に選び、注文していく。


注文後、間もなくタッチパネルから、運ばれる注文品の画像と
音声が間もなくやってくる旨の案内が強制的に流され、画像と
比較しながら、注文品を受け取ることが出来る。
取り損ねがないように、タッチパネルで他の操作中でも、強制的
にこの音と画像のメッセージが優先され、心憎いまでも、注文品
が送り届けられている。


こうして次々に注文、皿の枚数は積み上げられる。
思いつくままに注文し、タッチパネルで注文品の搬送済み、準備中
の状況がリアルに表示される。

一通りのものを腹に修め 最後は『閉め』はどうするかな?
『閉め』の言葉に、驚き、完全に我が世の世界であった。
マヨーネーズが添えられたお好み焼き、シュートケーキまで、
ペロリと凄い食欲の前に逞しく収め、ご満足の様子であった。

程々に食べ、係員を呼び出し、皿の種別、枚数で精算し
伝票が打ち出される。
眼の前の皿に載せられたの寿司や注文品の裁き、この究極の自動化、
省力化が正に客の回転をも含めて、見事に廻っている。


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