1986年生まれのナショナル製F-C309Bの国産品も既に24年目を迎える。
随分使い込んだが、寄る年波に叶わず、遂に成仏させた。
本体の樹脂部分はご覧の通り、弾力性を失い、薄い部分はすでに割れ,ボロボロで樹脂片が割れて飛び散り長い歳月に劣化を物語る。
見てくれはともかく、羽が廻ればと思うがそれも怪しくなってきた。
送風切り換えに「弱」「中」「強」の3モードを持っているが、「弱」では「ウンウン」言ったまま起動がかからず、「中」「強」で漸く回り始める。「弱」で電源を入れたまま、放置すればモータ過熱、火災の事故にも繋がりかねない。一旦回り初めても、モータのバランスが悪く、妙な音を出しながら風を送るので、実に騒々しい。
それでも、扇風機をばらし、清掃しモータの軸受け部分に油を入れるなど、延命処置をするも、暫くは無音で快適に送風するも、暫くすると、再び元の状態に戻ってしまう。
何度も蘇生させても、束の間の蘇生に、早く成仏させてくれよと、俗世界からの離脱をのぞんでいるようでもあった。
「もう交換したら」の声に敢えて、逆らい一夏に一回はオーバホールして延命工作したが、「火事でも起こしたら」の声に遂に諦めた。
量販店に行くと、安いものがあるある。しかし、メーカー名は聞いたことのない名前ばかりの中国製で国産品は既に駆逐されてあった。
信頼性に一抹の不安もあったが、低価格の売りにすでに選択の余地はなかった。もし壊れたら、結構高い修理代。壊れたら治すのではなく安いものを買い換えるのが、売り手側の戦略のようであった。
機能面にさほどの差がなく、目に止まった適当な中国製を購入する。先代のナショナル製は500円の供養代を払って、処分して貰った。
先代に代わって二代目はメイドインチャイナが我が家に進出した。この糞暑い一夏を越えるために、3台の扇風機がフル稼働している。何時まで彼らに世話になるのか、暫くは暑さとの闘いは続きそうである。
それにしても、扇風機までも消耗品に代わってしまったのであろうか、隔世の感がする
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