春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

23回忌,遺志継ぐ車

2015-04-10 17:42:00 | 家族の絆

先日、兄の23回忌が恵比寿の菩提寺で行われた。
あっと言う間にもう、23年か、と思ったが既に年月の経過が記憶の中から
遠く離れた存在になってしまう。れていた。
使う者もおらず、没後、学校関係に寄付するなど当人の思い入れの
品々は完全に一掃された。
しかし、20数年前に乗っていた車が未だ残って居たとは思いも寄らず、
そう言う己も、兄の所から、手招きされ、何時行ってもよかれと思われる
世代になってしまった。

法要のために寺に行き、微かな記憶の中、ふと見覚えのある車グレーの
セダンが駐車していた。
えっ!! 本当だろうか、確か、兄が乗っていた車である。兄の家族に聞いて
見たら、紛れもなく、その車であった。
博物館にも時代の代表として飾られる絵ような存在であるが故人の遺志を
継いでしっかり走っている。幻のような車が手放さずに、しっかりと役割
を果たしている。兄の再来を見るようで、思わずボデイを撫ぜてしまった。

燃費を追求する時代に多少悪くても、しっかり車検を通しており、近場の
足回りとしては十分機能しているようである。
今や、当たり前のようなナビゲータも付いておらず、遥か鎌倉から首都高
へ入り、明治通りから、一方通行ばかりの迷路のような寺周辺に良くぞ
入ってこれたのか、正に神業である。
己もかってはナビを頼りに来たことがあるが、狭い住宅地の一方通行に
歩けばわけない道に迷走し、諦めてしまった。

わあ~懐かしい、時の歳月を物語るようにバンパー部分などこすり傷は、
当然あるが、ボデイ~本体は凹みもなく、手入れが行き届いている。

物持ちの良い兄は庭の一角に小屋があり、秋葉原や何処から集めたの
か、電子機器やら電気のジャンク品が何処かの研究室のように集積さ

こんな所で再開するとは思って見なかった。
当人の法事で、子供たちの運転により、引き継がれ、魂だけを乗せて、
此処までやってきたのだ。
趣味の広い当人、車も大好きな一つであった。
きっと喜んでいるだろう~特別な23回忌であった。

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