春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

豊田小路の変

2019-07-24 21:53:00 | 事件だ~!!
令和元年7月、
未だ梅雨空けず、時折小雨振り、じと~と湿気がまとわりつく、うっとうしい日であった。
幕末の京都で浪士と新撰組の乱闘の池田屋事件も蒸し暑い、今頃に起きているが何となく不吉な予感がする。
京都に非ず此処日野ではこんな事件が発生し、豊田小路の変とした。
<事件はこんな所から発生した。>

刈り込んだヒバの木が、枯れた葉を残し、はさみを入れ、落としていった。
挟み入れ後、残された枯れた葉片を落とすために、木を揺らし、順次複数の木を落としていった。

その過程で「どてっ~」と言う、余り聞き慣れない鈍い音が響いた。
その音先に目を向けると、にょろにょろと動かす物体にへびであることが判り、その姿に旋律が走る。

近くに黒川公園は湧き水が生まれ、冷気を呼び、子供たちの格好の遊び場である。
しかし、湿気は格好の生息地帯で、以前はマムシ注意の看板があり、公園の中では蛇の出会いは珍しくない。
<刀に変わり、この鉄挟みが、唯一の武具>

蛇の突然の出会いに、持っていた鉄ばさみで「己、攘夷浪士め」と追ったが、敵も身の危険を感じたのかくねくねと揺らしながら、懸命に逃げて行った。
右に左に、その逃げ足の早さは天性のものか、瞬時に出会った爺捕縛吏にはとても捕縛は出来なかった。
<隠れた穴>

あれよあれよという間に敵は塀沿いに走り、塀の端と裏木戸の穴が格好の隠れ場所と潜入し、瞬くままに、全身身を隠してしまった。
頭隠して尻隠さぬではないが、潜めた姿は僅かに確かめられたが、狭い穴には挟みが入らず、突っ付いたが完全に姿を消してしまった。
敵を前にして寸での所で取り逃がし、悔しい思いであったが、ここで一端、捕縛を休止した。
しかし、一端身を潜めたものの、再び此処を拠点に密かに活動再開もあるのでは潜めた敵の所在を確かめた。
一端、戻り、効く効かぬは別に消毒剤を噴霧し、はさみの先端で路面に酷似した部分を突いたら、動き出し潜伏した敵の所在を改めて確認した。
<狭い穴をこのはさみで陽動作戦>

再度、必要に突いたら、穴の中で体を反転し、穴から牙をむき出し、敵の反撃態勢を見届ける。
噛まれたら大変と思いつつ、ここは怯まず、必要な突き技に敵は牙をむき出しとうとう穴から飛び出した。


さ~と身構え、逃げる敵の首根っこを挟み、捕縛に成功する。
ばたばた敵は挟みの先で体をよじり、逃亡を試みていたが、ムギュットと締めたはさみの力に最早逃げることは出来なかった。
こうした敵はかってはさらし首にするところであるが、道を挟んだ鉄道の専用軌道に投げれば良かったが、その距離から再びの犯行襲来が考えられる。
線路沿いに一番の奥の池ににその姿を晒ながら、運ぶ。

その異様な姿に、道すがらお婆さんは全く怯まず、「捕まえたのね」の一言。一方では、三人乗りの自転車では子供とお母さんが、声も出せず、目を凝視しその行く末を見送っていた。「もう、もどってくるなよ」池の藪に思い切り投げ込む。
<線路沿いの一番奥で投棄>


緊迫した一対一の真剣勝負。何とか不良浪士を捕まえ、圏外放棄、こうして豊田小路の変は何とか終わった。

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