575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

洞庭藍              草女

2008年10月31日 | Weblog
 
 トウテイランは,ゴマノハグサ科ルリトラノオ属の多年草。京都、兵庫、鳥取の日本海側に自生するので、東海に住む者には縁遠い。

 10月中旬山陰地方を旅行していて会うことができた。しかし花期は8,9月だからいい時とは言えなかったが、美しさはよくわかった。
 草の形がよく似ているクガイソウやルリトラノオに比べて、花の色は薄く、水色であり、葉や茎が白い綿毛に覆われ草全体白っぽい。この様子を中国の洞庭湖になぞらえて名前が付けられたそうである。実際に湖を見たわけではないだろうから、憧れ気持ちも感じられる。                          ランは出藍の誉れの藍で、蘭ではない。ドウテイランと発音するはずが濁らなかったのは関西だからかな。
ウエブで洞庭湖を探して見ると観光のお誘いとか洞庭湖が涸れてきているとか2億のノネズミが発生とかの記事が目立つ。日本のトウテイランも自生地が減り、地元では保護活動も行われている。私が出会ったのも植栽されたもの。どちらもこの先長く美しくあれと願う。
コメント (1)
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