575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋の願望         愚足

2008年10月20日 | Weblog
秋のとりわけ植物には、極端に言えば滅びるものの愛惜や情緒を読み込みたくなる。古き俳人が名句を残しているのもそうしたものが多い。

  有る程の菊投げ入れよ棺の中    夏目漱石
  わが行けばうしろ閉ぢゆく薄原   正木ゆう子
  萩の風何か急かるゝ何ならむ    水原秋櫻子

 しかしこんな現代風な句も詠んめたらなあとも思うが

  空気銃撃ちし音菊ひやゝかに    山口誓子
  貌が棲む芒の中の捨て鏡      中村苑子
  白き萩消え繃帯の山がある     三橋鷹女
コメント (1)
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