575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

好きなんです    鳥野

2008年10月07日 | Weblog
「俳句は難しい」「よく分らない」と敬遠していた私めに、これでもわかりませんか、というような句集が出たらしい。
残念なことに、本物の入手はかなわず、中日新聞の「俳句月評」で、ほんの抜書きを見ただけですが。

  ・  麦踏むやメフィストフェレス背後より

  ・  春昼の毬は羽化するかもしれぬ

  ・  涅槃図に行方不明の父の居て

作者は富山市の高橋修宏。月評の筆者・宗田安正は”前句集「夷狄」も好評だったが、今回の第2句集「蜜楼」ではさらにその方法と詩世界を明確にしたようだ”と賛辞を送っています。

私めは、”前衛といえる景と心象を詠みながら、有季定型をきっちりと守り、揺るぎないところ”に惹かれたりしています。

  ・  煉獄は菜の花明かりかもしれぬ

  ・  尾の見えてすめらみことの更衣(ころもがえ)

  ・  黒揚羽昼の厠に入りきらぬ
コメント (2)
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