575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

曽良の墓     遅足

2009年05月13日 | Weblog
この春、諏訪湖に面した上諏訪の駅周辺を散策しました。
駅から歩いて10分ほど、寺町に出ます。
正願寺という寺に、芭蕉とともに奥の細道を旅した河合曽良
と新田次郎の墓がありました。

新田次郎は諏訪出身と知っていましたが、
河合曽良も諏訪生まれだったのです。

大きな自然石に曽良の句

 ゑりわりて古き住家の月見かな

これが句碑には

  古き住家の
  ゑりわりて
  月見かな

と書いてあるので、全く読めませんでしたが、
お庫裏さんと思われる人が読んで下さいました。
意味は、ひさしぶりに故郷に帰った。
襟をわって、ゆったりした気分での月見だ、ということ。

本堂の裏に墓地があり、小さなお墓には、辞世の句

 春にわれ乞食やめても筑紫かな

とありました。どういう意味なんでしょうね?
没年が宝永5年5月22日。ちょうど今年が没後300年。
境内には新しく銅像が建てられていました。
この5月に法要が行われて公開されるそうです。

    

 新田次郎のお墓は自然石でした。

 春風や次郎の夢のまだつづく

という句が刻んでありました。
この墓地にも温泉が湧いていて、
「お墓を温泉で洗ってあげて下さい」とのこと。
死んだら、こんなところで眠るのも良いな。




コメント
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