575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

河本五郎展にて   鳥野

2009年05月19日 | Weblog
会場を出たら、どっと疲れが押し寄せて、とにかく手近な椅子へ。
へたり込んで、しばらくは動けません。エネルギーのありたけを吸い取られたみたい。

誘われて出かけた愛知県陶磁資料館の「河本五郎展」。期待いっぱいでした。

河本は、焼き物の名地、瀬戸に生まれて、瀬戸の伝統に立ち向かった反逆児、異端者。その勇名は聞いていたものの、これほどとは。

とにかく、すごい。磁器、陶器、染付け、色絵、手捻り、たたら・・・手法も容も大きさもさまざま、そしてどれもが異色。
観ている側は”これでもか”と迫って来る作品に、驚いたり、笑ったり、呻いたりと、心を奪われてしまいます。

中でも、終生のテーマだった「歌垣文」は、五郎の鼓動そのもの。火をかざす腕が尻が乳房が生命を謳歌していました。


 ・ ワールドとははみ出すためにあるものと河本五郎の呵々の声する

 ・ 歌垣に盛る炎を裡に抱き一生(ひとよ)尽くしし河本五郎

                            鳥野

 

コメント (1)
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