575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

古コート就職難に立ち向ふ   三村純也

2009年05月10日 | Weblog
NHK俳句、今朝の選者は三村純也さん。
1953年、大阪府生まれ。

テレビでも関西弁です。
不思議なやわらかさが感じられます。
純血のホトトギス系俳人のようです。
季題を生かすことが大切とのこと。

 月並の興りつつある虚子忌かな

 蓼咲いて余呉の舟津は杭一つ

のような句があります。

    

最初の句は若いころのものです。
この他に

 編みくれしマフラー巻いて待ち合はす

 デートには行く気でをりぬ春の風邪

のような句があります。
私の好きなのは、

 鮎落ちて川の力の抜けにけり

 しゃぼん玉消えたくなって消えにけり

    

  (現代俳句の海図より 遅足)








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五月の忌        愚足

2009年05月10日 | Weblog
 青葉冷え万太郎忌の夜のネオン     中村 汀女
 たかし忌の芥子卓上に花散らす     大橋 敦子
 音高く日傘ひらきぬ晶子の忌      渡辺千枝子
 襞多きカーテンを閉づ多佳子の忌    本多  脩
 迎しは浪花の一寺青峰忌        皆吉 爽雨
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