575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

花水木の話    遅足

2009年05月17日 | Weblog
ハナミズキ。原産地は北アメリカ。
花びらと見えるのは、苞(ほう)。花は小さなものです。
私の住んでいる昭和区では、区の花とされています。

このハナミズキに関する3つのお話。

その一。
英語では「ドッグ・ウッド」犬の木というそうです。
日本ではイヌの名のついた植物は、余り良い意味で使われていません。
イヌタデ、イヌビエなど、役に立たない、という意味ですから。
このため、日本では、イヌの木は、役に立たない木だとする説まであるそうです。
本当はイヌの皮膚病やノミ退治に役立つ木だそうです。
国によって言葉に違った意味があることから生まれた誤解のようです。
    
その二。
アメリカのポトマック河畔の桜は有名です。
これは1910年代に日米親善のためにアメリカに贈られたもの。
この時、アメリカからの返礼として贈られたのがハナミズキ。
現在は?
戦争中に「敵国の木」ということで、日比谷公園などにあった
ハナミズキは切られてしまいました。  

その三。
この木はキリスト処刑の木として選ばれたとされているそうです。
アメリカでは二階建ての家よりも高いものもあり、
丈夫なことから十字架の木に選ばれたとか。
花(苞)も十字架の形になっているそうです。
(これは、本当でしょうかね?)

   我が庭の我の十字架花水木  遅足

     (都会の花と木・中公新書より)



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