575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

5月句会の最終結果です。   遅足

2009年05月28日 | Weblog
立雄さんの選も届いた最終結果です。


題詠「誕生日」

①薔薇あればよし誰も居ぬ誕生日(亜子)愚山・鳥野・愚足・静荷・狗子・立雄
②万緑の石段登る誕生日(麗子)鳥野・童子・愚足・亜子・郁子・結宇・立雄
③母曰く蟻群がった誕生日(朱露)遅足
④窓若葉感謝あらたに誕生日(晴代)
⑤風鈴を鳴らして風の誕生日(能登)鳥野・愚足・遅足・亜子・晴代・麗子・郁子・静荷
⑥夏帽子妻颯爽と誕生日(愚足)亜子・晴代
⑦少年にまっすぐ帰る誕生日(遅足)愚山・朱露・能登・郁子・結宇・狗子  
⑧新茶汲み脳の本読む誕生日(静荷)愚山・朱露・童子・晴代・麗子・狗子・立雄  
⑨若葉裏青虫追うて誕生日(結宇)遅足
⑩誕生日みやげの下駄も蚊帳の中(立雄)能登・童子  
⑪秒針のためらいて過ぐ誕生日(郁子)朱露・能登・結宇・静荷
⑫孫たちに絵本を贈る誕生日(愚山)  
⑬外人とハグが楽しみ誕生日(狗子)麗子

   

自由題

①卯の花や騎馬戦吼えてすぐ崩れ(静荷)鳥野・遅足  
②十薬の早起き競う白さかな(結宇)亜子・晴代・麗子・静荷
③遠き日の白きブラウス青嵐(愚足)朱露・能登・郁子・立雄
④弥勒仏花橘と酔ひにけり(晴代)愚山・鳥野・童子・狗子
⑤かくれ里早苗がそよぐ風渡る(麗子)愚山
⑥子のなみださらう空虚(うつろ)な青葉闇(郁子)
⑦吹き荒れてささくれつつも夏来る(朱露)亜子・結宇・立雄
⑧新茶来て手製の茶碗磨きおり(立雄)愚山・童子・麗子  
⑨鮒の腸近江の春にぬかれけり(遅足)愚足・亜子・晴代・静荷  
⑩硝子戸に新茶入荷の手書き文字(狗子)朱露・鳥野・能登・愚足・遅足・郁子・結宇・立雄
⑪寝仏の寝返り誘ふ若葉風(亜子)朱露・能登・童子・愚足・遅足・晴代・結宇・静荷・狗子  
⑫木下闇息を潜めるのは誰だ(能登)麗子・郁子・狗子
⑬青色に錦の通り衣替え(愚山)

   

次回は6月17日(水)午後6時から。
題詠は「六月」あるいは「水無月」です。




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誕生句会     麗

2009年05月28日 | Weblog
下5に困ったら「誕生日」をつけるといいという
アドバイスのもと、行われた誕生日句会。

いざつけるとなると意外に難しいものでした。
一人の誕生日、旅先の誕生日、誕生日の思い出などいろんな
誕生会が繰り広げられました。人間の誕生日ばかり考えていましたが
そんな中、能登さんの
「風鈴を鳴らして風の誕生日」という生まれたての風を詠んだ句に多くの票が
集まりました。

脳トレブームの裏に隠されている不安感、颯爽と出かける妻の後ろ姿、秒単位の仕事の恐怖、現代の親子関係まで話はふくらみ単なる誕生会に終わらないところが
この句会の面白さでしょうか?
そういえば今日は郁子さんのお誕生日です。お祝いメールを送りました。

     新茶飲みメールを送る誕生日    麗
コメント (2)
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