575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

六月を詠む    遅足

2009年06月11日 | Weblog
荻原先生の俳句教室、宿題が「六月」でした。
案外、難しい季語でした。

   

六月のバイト学生なま欠伸  狗子

先生のコメント
「六月」という季語がうまく機能している。
四月、二月など、他の月を当てはめてみたが、
やはり六月という独特の感じが、句を生かしている。

   

水を抱く葉の六月に池小さし  晴代

先生のコメント
水を抱く、は良い表現。
六月に池が小さい、という繋がり方よりも

水を抱く六月の葉に池小さし

として、葉に池が小さい、と
素直な言葉の流れのほうが良いのでは。

   
  
六月のあみめをほどくキリンかな  遅足

キリンのあみめを詠んだ句はあったような。
片仮名のキリンより、平仮名のきりん、
または麒麟と漢字のほうが良い。
六月、来園者も少なく、ちょっと一休み、
といった感じにも詠める。
六月は効いていると思う。

句会には、どんな六月が登場するのか?




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今朝の一句   

2009年06月11日 | Weblog
毎日新聞の一面に「季節のたより」として
毎日一句紹介されています。

今朝の一句は黛執さんの

   包丁をぴかぴかにして梅雨ごもり

外出がおっくうになる梅雨時。包丁を磨いてうっとうしさをはらしている景。
カビの気になる季節。私も台所のシンクやお風呂場を磨きます。
ついでの心も磨きたい気分。刺激的なミステリーを探すのもこの時期です。

   良質のミステリー読む梅雨ごもり  麗

何かおすすめの一冊はありますか?村上春樹の「1Q84」は
話題作になっていますがどなたかお読みになった方はいらしゃいますか?
村上作品。私はどうも苦手なのですが。。。
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