575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

北海道の俳人たち       愚足

2009年06月29日 | Weblog
★北海道に旅することになったので、北海道の俳人たちの句が知りたくなって「北海道俳句協会」のHPを開いてみた。この団体で賞を受けた方の作品が載っていたので紹介します。少し北の大地のにおいがします。わたしも初夏の道北で句作に励むつもりですが???
 
 第28回鮫島賞 受賞作品 句集「青 韻」久保田哲子

「青 韻」抄

  流氷の去ってかがやく畳かな

  囀りや水のあふるる洗面器

  桃の花象の眼は皺の中

  馬の名は嵐と言へり水の秋

  樏や蛇のねむりを踏むやうに


 第41回北海道俳句協会賞

「時刻表」抄  小林布佐子

  水底のまりも触れ合ふ良夜かな

  冬の駅画鋲で止める時刻表

  片仮名の古地図の地名雪蛍

「蜩 に」抄  森 早和世

  箸一膳洗ひに立てり夜の秋

  十二色つかひ尽くして大花野

  ゆるがせにならぬ一言いわし雲

「野 分」抄  石川美智子

  声という声がまんまる水芭蕉

  非常口たしかめ背高泡立草

  鳥渡る糊効いているオブラート






コメント (1)
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