575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

年惜しむ   遅足

2009年12月09日 | Weblog
今回の句会の兼題は「年惜しむ」
一年は早いもの・・・

本箱を整理していたら昔の社報が出てきました。
575の会の紹介がありました。
そこに記録されていた俳句です。

 春の窓磨いて光確かめる  麗子

 すべてのもの吹き上げる不思議春の街  容子

 致死量の桜見し日の寝酒かな  志考

 露草の青のむこうの幼き日  鈴

 木洩れ日や生きている気がしたりして  朱露

 被爆の絵人みな扇子たたみけり  亜子

 盆休みテレビの中の五十キロ  小夢
 
 秋出水野次馬メデイア役立たず  能登

 頭蓋骨ごろんと眠る秋の暮れ  遅足

 抗いし千畝が里の浅もみじ  長良

 父の家さら地になりて雪纏う  童子
 
 オリオン座見つけて信号青となる  静荷


    

2001年7月の社報でした。
お付き合いが遠くなった方、もうお会いできない方も。
みんな良い句をつくっていますね。

今年最後の句会、是非、お顔をみせて下さい。
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寒椿恋の話と死ぬ話   朱露

2009年12月09日 | Weblog

        恋と死はとても個人的な事だ。
        この句は従って独り言である。
        寒椿が何故枕詞かそれが問題。
        とハムレットの台詞をパクる。

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