575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

荻原俳句教室より   遅足

2009年12月12日 | Weblog
短歌の上句にした575です。

  薄氷の瞼の下に母眠る

先生のコメント
薄氷の瞼、という表現はとても良い。
「の下」が、少し理屈っぽく感じられる。
また、薄氷の瞼を持っているのが母であると、
必ずしも読まれない可能性がある。
私が母の眠る夢を見ている、とも読める。
すっと読めるようにしたほうが良い。

  薄氷の瞼を閉じて母眠る


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短歌を6首    遅足

2009年12月12日 | Weblog
母の死を俳句に詠むには、少し時間が必要のようです。

とりあえず短歌の連作で。

    

  薄氷の瞼の下に母眠るわが呼ぶ声に揺るるたましい

  血中の酸素濃度の計測が不能となりぬ冷えてゆく母

  手をおけば喉のあたりの温かし母は涅槃に進みたまえり

  涅槃とは束の間の華(はな)初冬の大地へ還る母となりゆく

  三年の病歴記す日記は冬の光の中に

  復活を説く人ありぬ遥かなる火種のごとく母の死はあり

    

短歌と俳句の違いが、なんとなく実感できました。


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言いにくい「民意」なる音十二月   朱露

2009年12月12日 | Weblog

     広辞苑は「人民の意思」と一つだけだ。
     用例も「民意を問う」の一つしかない。
     これだけ紛れのない言葉と用例はない。
     もうこうなるとサッサとやるしかない。

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