今日は天皇誕生日。
天皇を詠った句は、これしか知りません。
しかし、どうも良く分からない句です。
天皇は過っては太陽神の子孫。
それに月が配されています。
ここに現代の天皇の姿が
イメージされているのでしょうか?
さらに白髪。
平成天皇も白髪。
私は昭和天皇ではなく、平成天皇と読みました。
平成天皇と、ほぼ同時代を生きた作者が
自分の白髪をかさねているのかも知れません。
(宇多さんも白髪だったと思います。)
また月といえば秋のもの。
なぜ夏の月なのか?
花鳥風月という伝統から少しずれたところに
夏の月はあるようです。
しかし伝統から切り離されてはいない。
そういう微妙な存在としての戦後を
天皇の白髪に象徴させた句でしょうか?
天皇の白髪にこそ、と切れていますから、
このあとに○○○と、何かが省略されています。
それをどう埋めるのかは読者にまかされています。
みなさんは、どう読みます?
天皇に白の剥落かぎりなし 遅足