575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ユクノキ           草女

2009年12月18日 | Weblog
 ゆく年を惜しんで、今年初めて見ることができた植物を思い出してみた。家族や
多くの仲間のおかげで、50種位はありそう。その中で一番印象深いのがユクノで
ある。
 前の年の秋、NHKの自然観察の講座で赤目48滝に出かけたとき「ユクノキ」と
標識をつけた木をみつけた。初めての名前であったので早速調べてみた。マメ科フジキ属の落葉高木で西日本に自生する日本固有種で、枝先に15~30㎝の円錐状の花序をだし、白色の蝶形花をつけるという。もうその花見たさで一杯の私は森の仲間に頼み込んで、6月の初め赤目48滝に行ってもらった。生憎の天候、足元は滑りやすい。途中、アサガラの花に出会うも少し時季をすぎていたが、十分美しい。ユクノキはかなり上の方、やっと辿り着いたが、まだ蕾。木は離れて2本あったが2本とも堅い蕾。がっかりしながら、帰ることにする。サンショウウオの展示館を過ぎて、ウリノキの花を発見した。この木があることは知っていたが、花に会えるとは思っていなかった。
 これも憧れの花。白い6個の花弁は、くるりと外側に巻き、黄色の雄しべが垂れ下がり、簪のようである。ウリノキの花に会えたことでいい気分になった私達は川の向こう岸に雪をのせたように白い花をつけているユクノキを発見した。木は数本あり、全て満開。
 難を言えば、遠いことであるが、終わり良ければ全て良し。雨も止んで、嬉しい
日になった。ただ・・・いかににも遠い、いつの日にかもう少し近くで会えたらいい
な。

          
コメント
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