初冬ならではの気象用語は、時雨に続いて、霙、霰、といずれも心深い人々に愛されてきました。
本格的な冬空になる間の、微妙な頃合いです。
この時季に、きまって思い出すのは、小学校高学年の時に教わった「あられ」の歌。
歌詞もメロディーも未だに鮮明です。
文部省唱歌に従ったものか、当時の音楽担任の独自の思惑だったのか。
当時は、子供には理解の難しい内容を丸覚えしただけでした。
教訓めいて、どこか諦観的な歌を、忘れられないのは不思議です。
庇をたたく音高く命あるごと争いて
跳ねて踊りて鉢植えの万年青の葉と葉に挟まりて
ただ一粒が朱の実にふと並びたる霰かな
本格的な冬空になる間の、微妙な頃合いです。
この時季に、きまって思い出すのは、小学校高学年の時に教わった「あられ」の歌。
歌詞もメロディーも未だに鮮明です。
文部省唱歌に従ったものか、当時の音楽担任の独自の思惑だったのか。
当時は、子供には理解の難しい内容を丸覚えしただけでした。
教訓めいて、どこか諦観的な歌を、忘れられないのは不思議です。
庇をたたく音高く命あるごと争いて
跳ねて踊りて鉢植えの万年青の葉と葉に挟まりて
ただ一粒が朱の実にふと並びたる霰かな