575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

霰の歌   鳥野

2012年12月04日 | Weblog
初冬ならではの気象用語は、時雨に続いて、霙、霰、といずれも心深い人々に愛されてきました。
本格的な冬空になる間の、微妙な頃合いです。

この時季に、きまって思い出すのは、小学校高学年の時に教わった「あられ」の歌。
歌詞もメロディーも未だに鮮明です。

文部省唱歌に従ったものか、当時の音楽担任の独自の思惑だったのか。
当時は、子供には理解の難しい内容を丸覚えしただけでした。
教訓めいて、どこか諦観的な歌を、忘れられないのは不思議です。

  庇をたたく音高く命あるごと争いて
  跳ねて踊りて鉢植えの万年青の葉と葉に挟まりて
  ただ一粒が朱の実にふと並びたる霰かな
コメント (2)
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