575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

口笛の少年老いぬ冬帽子      亜子

2012年12月13日 | Weblog
口笛を上手に吹く女性の姿をテレビで見ました。
夫に吹いてみてと、頼みましたが、吹けなくなっていました、と作者。

私も口笛を練習しましたが、一向に上手になりませんでした。
その頃、夜、口笛を吹くと悪いことがある、と言われた記憶があります。
なぜなんでしょう?

牛若丸と弁慶のエピソードの五条の橋。橋は、この世とあの世をつなぐ境界。
この橋を、牛若丸は「夜」「笛を吹きながら」渡ってきます。
笛を吹いたとき現われた弁慶は、いわば「魔物」。
「夜の笛」は、未知との遭遇ならぬ「神霊的存在との遭遇」を引き起こします。
口笛も同じで、夜に吹くと、魔物を呼び覚ます、とされていたそうです。

神々と人間が一緒に棲んでいた時代の考えが、まだ残っていたんですね。
今、口笛は純粋に音楽として楽しまれるようになりました。
作者がテレビで見たのも、音楽としての口笛を楽しむ女性だったのでしょうね。

                 

水、木とお医者さんに。薬を貰って年末、年始に備えます。
2つの病院ともに人で一杯。
大きな病院では12時半から3時過ぎまで待って30秒の診察。
でも異常なし、なので、ヤレヤレ。
俳句の本なども読み、院内を散歩、充実した時間でした。

                       遅足



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