575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

シケ続き白髪頭に冬帽子     能登

2012年12月16日 | Weblog
テレビで見た、東北の海を見つめる年老いた漁師さんの姿。
一枚の絵のような句ですね。

漁師さんという仕事は、一番、自然に近く、歴史の長い仕事かも。
海は恵を与えてくれるとともに、命を呑み込む怖ろしい存在。
サラリーマンとは違った人間の原点の姿です。
シケの続く海を前に、人間はなにも出来ません。しかも厳しい冬の日本海。
白髪頭に毛糸の帽子を目深く被って、沖を見つめる眼の光に衰えは見えません。

                   

今日は総選挙の投票日。荒れる冬の政治の海・・・
個人的には、この句の漁師さんのような心境です。
戦後の憲法を変えるか?という大きな曲がり角です。
沢山の政党が候補者を立てているのは、その現れでしょうか。
一票を大切にしたいと思います。

                       遅足


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする