575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

十二月句会   麗

2012年12月20日 | Weblog
今年最後の忘年句会。
遅足さんがお風邪のためご欠席。「どこか詰まった?」感じで鋭い講評が聞けないのは残念でしたが、8名の方が参加され今年をしめくくる楽しい句会でした。

慌ただしい十二月、色んな俳句が集まりました。

宅配業界に送りたい俳句あり。街の彩り、最期を見送る十二月。やり残したことがいっぱいの主婦、足早に犬を曳く忙しさ、ふるさとからの小包も届き、でもどこかすっきりしない十二月。自分で忙しくしている十二月、美しき誤算はなんと飲み屋のママからの催促でした。忙しい一日を終えてやっとお風呂でヤレヤレ。鍋物で冷えた手を温めて、どこか埋められない切なさも、凛とした鉄塔に力強さを感じるそれぞれの十二月でした。

トップ賞はえみさんの

ゆるゆると街が濃くなる十二月

ゆるゆるがいいですよね。確かに街の彩りはイルミネーションを含めて濃くなってきています。

自由題でも圧勝だったえみさん。

やさしさを混ぜてみました玉子酒

「混ぜてみました」がいつもと違う風邪ひきさんへのいたわりが見えます。
ところが風邪のご主人はお酒が飲めないとのことで爆笑。でもこの気持ちは共感を呼びました。玉子酒協会?へ送りたい一句でした。
今年思い切って575の会に参加してくださったえみさんの快挙。おめでとうございました!!

盛り上がったのは

ちえさんの

飛脚ネコ馴鹿続く師の走り

師走の街を色んなものが走ります。

これは「十二月」という季語が入っていなかったので
宅配業者を並べて

飛脚ネコペリカン走る十二月

はいかがでしょうか?


また郁子さんの

切り離れこたつの宇宙周回中

はなんとまず「こたつの宇宙」と言ったお嬢さんの一言から始まって、その日、まさに北朝鮮のミサイルが発射されたのだそうです。
切り離れたのはなんと北のミサイルでした。家族がこたつの周りをぐるぐる回っている様子が浮かんだのですが。。。。俳句は本当に面白いですね。

ことしも色んな俳句に出会え幸せな一時でした。
新年は「水仙」で幕を開ける575句会。俳句で花を咲かせましょう。
いい香りを放てますように。
来年もどうぞよろしくお願いします。麗
コメント (3)
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